埼玉の超人気カレー店『negombo33』が新宿に上陸! 絶品「ラムキーマカレー」を食べてきた

塩加減が最高の名物ラムキーマカレー

カレー2種盛1500円は、名物の「ラムキーマカレー」と「ポークビンダルーカレー」が両方味わえます
カレー2種盛1500円は、名物の「ラムキーマカレー」と「ポークビンダルーカレー」が両方味わえます

 新宿ゴールデン街店のメニューは、『negombo33』の看板商品の「ラムキーマカレー」と酸味と黒胡椒の風味が効いた「ポークビンダルーカレー」の2つ。そこで、その両方が味わえる2種盛りを注文してみました。

 まずは「ラムキーマカレー」から。ラムは、かなり粗めでゴロゴロ感のある挽き肉です。スプーンですくって口元に運ぶと、ラム肉の独特な香りと花山椒の香りがふわっと立ち、まだ食べていないのに、もうこの時点で美味しいと感じてしまう魅力があります。そして口に入れると、濃厚なラム肉とほろ苦いスパイスの風味が一気に広がります。塩気が強く、燻製の一歩手前かとも思えるほど旨みがギュッと凝縮されている。大胆さと繊細さを併せ持つ今まで食べたことがないタイプで、舌にガツンと印象が残ります。

「ラムキーマカレー」には、ラムのウデ肉を使用しているそうです
「ラムキーマカレー」には、ラムのウデ肉を使用しているそうです

 続いて「ポークビンダルーカレー」。ポルトガルの食文化に影響を受けて、西インド地域で誕生した歴史のある煮込み料理で、ビネガーやヨーグルトでマリネした豚肉をトマトやワイン、スパイスで煮込む家庭的な味わいが一般的。しかし『negombo33』の手にかかると、スープは、口をカッと熱くするほどの辛さから始まり、そしてスーッと抜ける酸味、さらに濃厚な豚肉の旨みが畳み掛けてきます。肉はほどよく食感を残しつつ柔らかい。これまた、今までに食べたことがないようなキリッとした印象のポークビンダルーなのです。

手前が「ポークビンダルーカレー」。ちなみにターメリックライスは日本米をシナモンやカルダモン、クミンなどのスパイスと炊いたもので、香り高くてご飯も後をひきます
手前が「ポークビンダルーカレー」。ちなみにターメリックライスは日本米をシナモンやカルダモン、クミンなどのスパイスと炊いたもので、香り高くてご飯も後をひきます

 どちらのカレーもインパクトが強く、後味にもグッとこみ上げる旨みがたっぷり。こちらの店長・構木丈さんにお話を伺うと、『negombo33』のカレーの個性の秘密が、ちょっとだけわかった気がしました。

「オーナーシェフの山田は、塩をとても意識していてカレーを作っているんです。例えばラムキーマカレーの場合は、ギリギリしょっぱい手前まで塩を強めに入れることで、ラム肉という個性の強い食材の旨みが前に出るわけです」(構木さん)

ラムキーマカレーはお酒のつまみとしてもぴったり。ちなみに、新宿ゴールデン街らしく、お酒も充実。ビール、焼酎などは700円~
ラムキーマカレーはお酒のつまみとしてもぴったり。ちなみに、新宿ゴールデン街らしく、お酒も充実。ビール、焼酎などは700円~

 そのほか、「ラムキーマカレーでいうと、中華鍋でラム肉を炒めている際に、火力が強すぎて焦げ気味になってしまったのが、逆にいいビター感につながったり。ポークビンダルーに唐辛子を入れすぎたら、偶然うまく味がハマったり」など、興味深い試作中のエピソードも聞くことができました。

 つまり『negombo33』のカレーは、オーナーシェフ山田氏の「万人に受けるカレーはない」という考えと魅力そのままの味。そしてその味にハマる人にとっては、最高に魅力的なカレーなのです。

沖縄のラム酒を使用したラムレーズンアイス(450円)と、カフェラテ(500円)。カフェラテには、オーナーシェフの奥様が手掛ける『山田珈琲焙煎所』の自家焙煎コーヒー豆を使用
沖縄のラム酒を使用したラムレーズンアイス(450円)と、カフェラテ(500円)。カフェラテには、オーナーシェフの奥様が手掛ける『山田珈琲焙煎所』の自家焙煎コーヒー豆を使用

『negombo33』のカレーは、本店の西所沢以外にも、今回ご紹介した新宿ゴールデン街店や高円寺店、レトルトカレーなど、いろんな方法で食べられますので、ぜひ試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

negombo33 新宿ゴールデン街店 看板

店名:negombo33 新宿ゴールデン街店

住:東京都新宿区歌舞伎町1-1-9 新宿ゴールデン街G2通り 2F
TEL:03-6228-0666
営:11:00~19:00
休:不定休
http://negombo33.com