
神田駅前センベロ巡り。ほとんどの店が夕方5時からの営業ですが、昼から飲める店もいい店揃い。なかでも、お酒&つまみ3種で税抜き490円。ほぼワンコイン価格という太っ腹な店があるんです!
向かったのは、駅から徒歩5歩!? JR神田駅北口改札を出てすぐにある『回転寿司江戸ッ子 神田店』。豊洲から毎日仕入れる新鮮な魚介をリーズナブルな価格で味わえる回転寿司の店です。定番のマグロやサーモンなどのほか、旬の脂がのった魚介、なかには珍しい魚も日によって味わうことができます。
この店の名物が、昼2時から味わえる「ほろ酔いセット」(490円)。本日の目玉の刺身3種盛りと、緑茶割りのセットです。となると、残り約500円でにぎりも追加できる!

店に入り、ほろ酔いセットを注文したところで、残り約500円でなにを追加するか考えます。この日の目玉刺し、3種盛りの内容はカツオ、カンパチ、コハダ。赤身・白身・青魚、いいバランス。ちなみに3種盛りの内容は日によって、そして時間によって変わります。なにが食べられるのかは席についたタイミング次第。
せっかくならにぎりと軍艦、両方食べたいと思い、席にあるタッチパネルで検索。おっ、オジサンなんて珍しい魚を発見! 「オジサンのにぎり」と、他の軍艦に比べて高さのある、ボリューミーな「ネギトロ軍艦納豆」、(各180円)にしようっと。うきうきしながら追加注文します。

追加注文が済んだところでほろ酔いセットがテーブルに。490円で酒と刺身だと、コップ酒サイズの緑茶割りかな~、なんて思っていたら、ジョッキでドーン! よかった~、この量ならほろ酔いできる~。続いて寿司2皿も到着し、いよいよセンベロ開始です。

まずは緑茶ハイで口を潤し、3種盛りに。九州から航空便でやってきたカツオに、江戸前で取れたものを店で仕込んだコハダ。そして旬のカンパチ。どれから行こうか真剣に、いや、ニヤニヤしながら考えます。

まずは白身のカンパチから。鮮度バツグンの刺身は、脂もしっかりのった、旨味とほのかな甘みを感じるおいしさ、口の中で溶けます。続いて鮮やかツヤツヤなカツオ、鮮度いい~。そして酢でしめた味が絶妙なコハダ。ヒカリモノと緑茶ハイって、なんでこんなに相性がいいんでしょうか。このコハダなら、10枚20枚いけそう。緑茶ハイがスイスイ進みます。

刺身を1切れずつ堪能したあとは、「オジサンのにぎり」へ。オジサン、魚の名前です。スズキ目ヒメジ科。ヒゲがあるのでオジサンです。九州や沖縄ではおなじみの魚ですが、東京ではそこまで流通が多くない魚。しかも寿司ネタで見るのはレアかも。
「毎日豊洲に行って、仲買の人と話してるからね。だからこっちじゃ珍しいけれどいい魚ってのも入ってくるんですよ」と話す店長の大塚健人さん。オジサンのにぎり、ほどよい弾力があって、さっき食べたカンパチとは同じ白身でもまったく違うおいしさ。たまたまこの日オジサンが入ったから注文できた“レアにぎり”にテンションがあがります。

最後にネギトロと納豆が半々に高く盛られたネギトロ&納豆の軍艦巻き。ここにきて、緑茶ハイっていいなぁ~。納豆のネバリをすっと流してくれる緑茶ハイ。ハイボールでもレモンサワーでもなく、寿司や刺身をつまみに飲むときは緑茶ハイ最強。特に納豆の寿司には緑茶ハイでしょう。寿司や刺身のおいしさを引き立て、しかも口の中をすっきりリセット。ジョッキだから飲みごたえもバッチリです。

「ほろ酔いセット」のほかにも、お得なセットがいろいろある『回転寿司江戸ッ子 神田店』。ランチタイムには海苔汁つき5貫で450円があり、一番人気は、ネギトロ、ウニ、こぼれいくらの「新回転三貫王」(600円)。春には桜マス、のれそれ、ホタルイカの「春の三貫」(500円)で出すなど魅力いろいろ。まずは店内を見渡して壁に描かれている、“今日のイチオシ”をチェックしてから注文するのがおすすめです。
平日はサラリーマン、土日は家族連れで賑わう人気の回転寿司店。良心的な価格なのに、ネタはハイクオリティで得した気分になれます。ちなみに緑茶ハイは単品注文だと300円。なので、次回はランチタイムの「海苔汁つき5貫」に緑茶ハイでランチセンベロもいいなぁ。でも「新回転三貫王」も捨てがたい。肝つきホタテも魅力的だったなあ~。センベロも魅力的ですが、寿司目当てに何度も食べにきたくなる、いいお寿司屋さんでした!
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO

店名:回転寿司江戸ッ子 神田店
住:東京都千代田区内神田3-19-8 櫻井ビル1F
TEL:03-3258-5006
営:11:00~23:00、土曜~22:30、日曜・祝日~22:00(LO各30分前)
休:なし
※価格は全て税抜