新宿・歌舞伎町にある『からげんき』をご存知でしょうか? こちら、新鮮な“朝絞め”鶏を使った料理にこだわる鶏料理専門店。16時の開店と同時に次々とお客さんがやってくる人気店です。肉の下処理や漬けダレへの漬け時間、衣や揚げ油の配合、揚げ時間や温度に至るまで、徹底的に研究してこだわり尽くしたからあげを食べることができます。
今回はこちらで「特製鶏のから揚げ」(570円)と「から揚げやみつきだれ」(520円)、そしてちょっと珍しい「肉つきなんこつのから揚げ」(480円)をいただきました。
まず特製鶏のから揚げ。醤油味か塩味を選べます。筆者は醤油味。鶏1羽のおよそ4分の1を使用しているそうで、まずはそのボリュームに圧倒されます。モモ、ムネ、手羽元、手羽先と、いろんな部位を味わえる嬉しいメニューです。歯を立てると、ジャリッとした衣の次に来るのはやわらかさと弾力抜群の肉の食感。
とくにムネ肉のやわらかさに驚きました。肉汁もたっぷりで、知らなければモモ肉かな? と思うほど。ということは当然、モモ肉はそれ以上にやわらかく、むしろ噛むと崩れるような印象。大量の肉汁に押し流されるように口の中に滑り込んできます。肉は朝絞め、そして一度も冷凍しない状態のものを使っているのだとか。だからこんなにジューシーなんですね。
から揚げやみつきだれも絶品。とくに甘辛いタレが、カリッカリの衣、やわらかい肉によくしみわたっています。タレをかけても衣がしなることがないのがいい。ほどよい食感になっており、カリカリ食感は最後まで残っています。
そして肉つきなんこつのから揚げ。なんこつだけのからあげはよく食べますが、肉つきは初めてです。やげん軟骨を周辺の肉(ムネ)と一緒に揚げています。フワッ!コリッ!のダブル食感にやられました。味付けは薄めですが、その分この食感を楽しめる、お酒のアテにぴったりは逸品です。
こちらのからあげはテイクアウトも可能。おみやげにすると好感度アップ間違いなしのからあげを発見しました。
●SHOP INFO
店名:からげんき
住:東京都新宿区歌舞伎町1-26-1 風月会館ビル1F
TEL:03-3204-7277
営:月~土・祝前日16:00~翌4:00
日・祝16:00~23:30
休:12月31日、1月1日
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。