ブレイク確実! 神奈川で見つけた本場の味が楽しめるスリランカ料理専門店『ロイヤルグリーン』とは?

ブレイク確実! 神奈川で見つけた本場の味が楽しめるスリランカ料理専門店『ロイヤルグリーン』とは?
食楽web

 家系ラーメンや海軍カレー、シロコロホルモンなど、さまざまな食ブームを起こしてきた神奈川県で、最近じわじわと話題になりつつあるのが「スリランカ料理」。

 インド・ネパール系のカレーとは一線を画した、華やかかつゴージャス、なのに良心的な価格が受けて、週末には予約しないと入れない人気店もあるほどです。今後ブレイク直前のスリランカ料理、その実態を調査しに向かったのは、海老名市にある『レストラン アンド バー ロイヤルグリーン』。スリランカ人夫妻が営む、本場の味が楽しめるレストランとして、遠方からも客が訪れる人気店のひとつです。

「朝昼晩プレート」1,500円。ランチタイムはミルクティーまたはマンゴジュースがセットに。ちなみにテーブルクロスはスリランカ語の「あいうえお・50音表」50音以上ある!
「朝昼晩プレート」1,500円。ランチタイムはミルクティーまたはマンゴジュースがセットに。ちなみにテーブルクロスはスリランカ語の「あいうえお・50音表」50音以上ある!

 店イチオシのメニューが「朝昼晩プレート」。さまざまな料理がのった大きなプレートに、3種のカレーがついたセットで終日注文可能です。

 ちなみにこの日の内容は、ココナツミルク入りのカボチャの炒め物、ニンジンの炒め物、レンコンの炒め物、小松菜の炒め物、大根の葉とココナツのサラダ、目玉焼きに、ダール(豆)のカレー、魚(ブリ)のカレー、チキンカレー、そしてココナツサンボルがのったスリングホッパーにココナツロティ、パリッと食感の豆で作るおせんべいのパパドと盛りだくさん!

 はい、ここまでで、わからない料理名を説明します。「スリングホッパー」とは、米粉を水で溶き、ところてんのような機械で押し出し、蒸しあげて作る米麺。画面左側の小豆色の麺です。赤米の粉で作ったスリングホッパーなので、赤米の色になっています。

 そしてその上に乗っているのがオレンジ色の「ココナツサンボル」。スリランカの家庭料理の一つで、ココナッツや玉ねぎ、スパイスなどで作るふりかけ、トッピングです。

 手前にある白いものが「ココナツロティ」。ココナツと小麦粉、野菜などで焼いた、パンケーキのようなお好み焼きのような…。フォカッチャが一番近いかも?

「スリランカの朝ごはんの定番がココナツロティ。昼ごはんにカレーで夜にスリングホッパー。なので朝昼晩プレートなんですよ」とオーナーのレスリーさん。なるほど、ひとつで朝昼晩の料理が味わえるから、このメニュー名なんですね。

30cm近くのお皿に料理がギッシリ! どこから食べればいいのかワクワクです
30cm近くのお皿に料理がギッシリ! どこから食べればいいのかワクワクです

 ちなみに、カボチャやニンジン、レンコン、小松菜の炒め物は、全部味つけが違います。日本語で言うと「炒め物」になってしまいますが、それぞれスパイスの組み合わせが違うので、甘い、しょっぱい、酸っぱい、辛い、それぞれが食材との相性を考えて作られた、全く違うおいしさです。

スリングホッパーとココナツサンボルは、そのまま食べてもよし、カレーにつけて食べるのもおすすめ
スリングホッパーとココナツサンボルは、そのまま食べてもよし、カレーにつけて食べるのもおすすめ

「スリランカはスパイスとハーブを使った料理にココナツオイルやココナツミルクをふんだんに取り入れているのが特徴です。このプレートにある料理で、だいたい19種類ぐらいのスパイスやハーブを使っているんですよ」とレスリーさん。

 それぞれの料理で使うスパイスやハーブの組み合わせは異なる上、その調合はスリランカにいるレスリーさんのお母さんが作って日本に送っているそう。なので本場の味、スリランカのママの味が楽しめるのです。

ランチセット1,000円。14時半まで注文可能。ドリンクもついています
ランチセット1,000円。14時半まで注文可能。ドリンクもついています

 ちなみにランチセットはスリングホッパーなし、カレーが1種でプレートの中に。土日の昼もオーダー可能です。どちらのプレートも、真ん中にライスがあり、それぞれのおかずやカレーと一緒に味わいます。

 米は日本米ではなく香りのいいバスマティライスを使用。中央のご飯をスプーンですくい、おかずとともに持ち上げて口の中へ。

 さまざまなおかず&ご飯と一緒に口の中で一緒にモグモグ~がたまらない! このミックス感、ご飯とのハーモニーは欧米人にはわからない食文化かも。スリランカに親近感を感じます。

この日のカレー(魚)はブリ。煮付けのような色ですが、スリランカのスパイス&ハーブの味。バスマティライスと絶妙の相性!
この日のカレー(魚)はブリ。煮付けのような色ですが、スリランカのスパイス&ハーブの味。バスマティライスと絶妙の相性!

 朝昼晩プレート、ランチプレートのほかにも、1ヶ月に1回「スペシャルプレート」を毎月最終日曜に出すほか、毎月最終水曜日にはレディースナイトを開催して、サリーを着て手で食べる方法を学んだり、スリランカ語で自分の名前の書き方を教わるなど、各種イベントも開催、不定期で料理教室も行っています。

右側は揚げ唐辛子、左側が生唐辛子。生をそのまま……は、ちょっと勇気がいりそうです。
右側は揚げ唐辛子、左側が生唐辛子。生をそのまま……は、ちょっと勇気がいりそうです。

 ちなみに、どの料理も辛さは控えめ。辛さよりスパイスがきいた、香り高いおかずばかりです。辛さがもっと欲しい! という人には、揚げ唐辛子、生の唐辛子などをもらって、自分で好きな辛さに。スリランカでも、辛い味が好きな人は、生の唐辛子をかじりつつ、食べる人もいるそうですよ。

オーナーのレスリー・ペレーラさん。スリランカの中央部、Kandy出身です
オーナーのレスリー・ペレーラさん。スリランカの中央部、Kandy出身です

 ちなみにスリランカ料理のレストランが最近神奈川県で増えてきた理由を聞くと「実はスリランカ人は神奈川にいっぱいいますよ、車関係の商売をしている人が多いですね」とのこと。だから最近スリランカのお店が増えてきているんですね。

 まるでエスニックおせち料理。旬の野菜を中心に多種類の味の異なる料理がワンプレートに盛られたスリランカ料理が、人気急上昇中な理由に納得です。スパイスの調合が家庭によって違うので、ある店では鰹節が隠し味に入っていたり、海沿い、山側など、シェフの故郷によって味付けが違うのも魅力的。SNS映えもイケるスリランカ料理、一度食べたらハマること必至ですよ!

(取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

レストランアンドバー ロイヤルグリーン 外観

店名:レストランアンドバー ロイヤルグリーン

住所:神奈川県海老名市東柏ヶ丘2-30-13
TEL:046-235-1677
営:11:30~14:30、17:30~22:00、金・土曜~22:30(LO各30分前)
休:火曜 ※2019年1月1日~4日休み