手羽先唐揚げの最高峰! 甘辛タレとペッパーが光る“やじてば”とは?

手羽先唐揚げの最高峰! 甘辛タレとペッパーが光る“やじてば”とは?
からあげグランプリ金賞受賞の肉厚な手羽先(写真は5本) | 食楽web

 カラアゲニストの中には「手羽先のからあげが一番好きだ!」という“手羽先派”が少なくありません。肉は少ないものの、ゼラチン質が豊富でうま味も十分な手羽先は、老若男女問わずファンが多いようです。骨からしみ出すうま味も加わるので、ほかの部位とはひと味違った味わいを堪能できるのも魅力です。

 そんな手羽先派カラアゲニストが支持するお店は首都圏だけでも多数ありますが、今回お邪魔した『やじろう 日暮里本店』もそのひとつ。第9回からあげグランプリ・手羽先部門で金賞を受賞したお店です。こちらの名物「やじてば」(1本180円)をいただきました。

 秘伝のタレにじっくり漬け込んだ手羽先。通常のものよりもやや肉厚でボリューミーです。しょうゆベースの甘辛いタレを軽くかけ、その上にブラックペッパー、ホワイトペッパー、黒ごま、白ごまをまぶしてあります。

「やじてば」1本180円
「やじてば」1本180円

 衣はカリッとした食感。とくに皮はしっかり揚がってパリパリ食感になっており、これだけでおつまみになりそう。肉はやわらかく、脂肪やゼラチン質が多いためか、うま味に加えてプルン!とした舌ざわり。これがスパイシーな味付けによく合います。甘さ、辛さと見事にマッチしていて、食べ始めると止まりません。さすが金賞受賞の手羽先です。

衣がシャリシャリしている鶏の唐揚げ
衣がシャリシャリしている鶏の唐揚げ

 一方、モモ肉の「鶏の唐揚げ」(490円)は、片栗粉ベースの衣がシャリシャリしていて爽やかな食感です。飲み込む寸前にグッと迫ってくるニンニクの風味が絶妙です。

 こちらの手羽先やからあげに使用する鶏肉はすべて国産鶏。しかも鮮度にこだわっているとのこと。毎日その日に仕入れたものだけを使用し、その肉も調理する直前まで一度も冷凍されていないものだけを選んでいるそうです。

 さてこの手羽先、1本からオーダー可能なので、人数に合わせて好きなだけ食べられます。子どもにも人気なのだそうで、オーダー時にお願いすれば、辛いスパイスは外してもらえます。居酒屋さんですが、家族でも楽しめるお店なんですね。

●SHOP INFO

やじろう 日暮里本店 外観

店名:やじろう 日暮里本店

住:東京都荒川区東日暮里5-51-1八木沢ビル1F
TEL:03-6806-6908
営:16:00~24:00(食事23:00LO、ドリンク23:30LO)
休:年末年始

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。