駅ホームに絶品あり! 我孫子駅の立ちそば屋『弥生軒』でジャンボ唐揚げそばを食べてきた

駅ホームに絶品あり! 我孫子駅の立ちそば屋『弥生軒』でジャンボ唐揚げそばを食べてきた
『弥生軒』唐揚(2ケ)そば。ジャンボサイズのからあげが2個。丼からはみ出しそうです| 食楽web

 ある鉄道マニアの知人に「千葉の我孫子駅の立ち食いそば屋、行った?」と聞かれた筆者。何のことかと思えば、そこの唐揚げそばが非常に美味しいと言うのです。からあげとなれば、これはカラアゲニストとしては食べに行かざるを得ません。

 さっそく常磐線に飛び乗り、JR我孫子駅へ。目指すお店は『弥生軒』。我孫子駅のホームに3店舗を構えています。最も古い店は昭和3(1928)年創業ということで、非常に歴史のある店ですが、筆者が向かったのは1・2番ホームにある6号店。今年の7月にオープンしたばかりだそうです。

駅ホームに佇む『弥生軒』
駅ホームに佇む『弥生軒』

 こちらの名物が「唐揚そば・うどん」。ジャンボサイズのからあげが1~2個のっており、そば or うどんを選べます。筆者はもちろん「唐揚(2ケ)そば」(540円)をオーダー。これが鉄道マニアだけでなく立ち食いそばマニアの間でもかなり有名&人気なのだそうです。

すごい重量感!箸で持ち上げるのにかなり力がいります
すごい重量感!箸で持ち上げるのにかなり力がいります

 からあげは噂に違わぬ大きさで、丼からはみ出しそうです。箸で持ち上げるとずしりと重い。小麦粉をメインとした衣は、かぶりつくと「ガリッ!」と音がするほどの歯ごたえ。肉は薄めの味付けです。しかし濃いめに作られたつゆに浸すとこれが美味! 衣がしっとりとしてきて、肉にもカツオ出汁がしみ込んでくれます。いい具合に和風からあげになってくれるので、そばとの相性もいい。ジャンボサイズが2個ですが、あっという間に完食できました。

 このからあげがとにかく好評で、単品でもオーダーできるため、持ち帰るお客さんも多いのだそう。オーナーさんによると「からあげだけ頼んで、それにそばのつゆをかけて食べるお客さんもいるんですよ」とのこと。これだけつゆとの相性が抜群のからあげですから、そうしたくなる気持ちは納得です。

からあげは単品でのオーダーもできます
からあげは単品でのオーダーもできます

 さてこの弥生軒、創業は昭和3年。当時は駅構内で弁当を売っており、画家・山下清氏が昭和17年ごろから住み込みで5年間働いていた時期もあるとのこと。その縁で清氏に弁当の掛け紙の絵を描いてもらったこともあるそうです。由緒あるお店なんですね。

画家・山下清氏が働いていたことでも知られる由緒あるお店です
画家・山下清氏が働いていたことでも知られる由緒あるお店です

 弥生軒は同じ1・2番ホームにもう1店舗、4・5番ホームにも1店舗あり、メニューも同じ。まさに“我孫子駅の名物”と言えそうです。

●SHOP INFO

弥生軒

店名:弥生軒

住:千葉県我孫子市本町2-4-3 JR我孫子駅1・2番ホーム、4・5番ホーム
TEL:04-7182-1239
営:平日7:00~23:00
  土7:00~22:30/日祝7:30~21:30
休:なし

●著者プロフィール

松本壮平

ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。