千利休のおもてなしが詰まった「かき氷」がスゴイ! 最後の1滴まで美味しい「千利氷」で涼んできた

千利休のおもてなしが詰まった「かき氷」がスゴイ! 最後の1滴まで美味しい「千利氷」で涼んできた
食楽web

 夏の“冷たい食べモノ”は色々ありますが、その最高峰といえばやっぱり「かき氷」。例年ならあっちこっちのかき氷屋さんに行き、並んででも食べるのですが、今年の東京はヒートアイランド現象の無限ループに陥り、危険な暑さ。炎天下に長蛇の列に並ぶのは、少々ためらいます。

 ところで、唐突ですが、戦国時代はどのくらい暑かったのでしょう?

 なぜそんなことを言うのかというと、茶人であり商人であった千利休は、夏のおもてなしに「千利氷(せんりひょう)」という氷を作ったそうです。それは宇治抹茶と茶葉を閉じ込めた氷。そのまま削り出して、最初は「かき氷」として食べ、最後は溶け出した冷たいお抹茶をいただくというもの。

 1度で2度の涼を、なんて考えるあたり、エアコンのない時代ですから、よっぽど暑かったのか。ともあれ、さすが天下一のもてなしです。

千利氷。千利休は、「夏は涼しいように、冬は暖かなように、茶は呑み良きように」と、茶の湯における客のもてなしを説き、この氷を作ったそうです
千利氷。千利休は、「夏は涼しいように、冬は暖かなように、茶は呑み良きように」と、茶の湯における客のもてなしを説き、この氷を作ったそうです