外はカリカリ、中はジューシーのアツアツ油揚げ

というわけで、いざ「三角定義あぶらあげ」をいただきます。出されると、まずその大きさにびっくり。約15cm、厚さは2cm以上あろうかという、想像を超えるサイズ感です。スーパーで買える普通の油揚げとはかなり違います。テーブルには醤油と、関東ではあまり見かけない「ニンニク七味」という調味料があって、両方をかけていざ実食! アツアツの揚げたての油揚げからは湯気が立ち上り、見るからにおいしそう。そしてひと口。外はカリカリで中は豆腐のしっとり。こりゃうまい! ピリリと効いたニンニク七味がよく合います。カリッと揚げられた油揚げは、油っぽさはなくあっさりしているので、一人でペロリと食べられます。
おいしさの秘密は、ていねいに揚げられた「2度揚げ」製法

外はカリカリで中は豆腐のしっとりのこの油揚げ。そのまま食べておいしいのは、2度揚げしているから。低温の油でじっくりと揚げた後、高温の油で外をカリッとさせる2度揚げは、1枚揚げるのに40分もかかるのだとか。この手間暇かけてていねいに作られた技法によって、はじめはカリッと、そして中身はふっくらとした油揚げに。店内では、揚げている様子を見ることができます。
ゆっくり味わうなら朝早めがオススメ

テーブルは店内と屋外にあって広々していますが、大人気店なので10時を超えると常に満席に。オススメの時間帯は朝一。混雑時は持ち帰りで他で食べるのもいいけれど、その時は必ず調味料のニンニク七味と醤油をかけるのをお忘れなく。このニンニク七味の風味は他では味わえない、おいしい調味料です。
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仙台からも1時間とそれほど近くはない距離で、本当に一万枚も売れるのかと思いましたが、行ってみて納得! 常にお客さんでいっぱいです。カリッとあっさりしていておいしい油揚げは、一人で何枚も食べる人も。またお土産にたくさん購入している人も見かけます。仙台旅行の際には、ぜひ少し足を延ばして行ってみてください。
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●著者プロフィール
矢巻美穂
国内、海外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマン。趣味は温泉めぐりと食べ歩き。座右の銘は「美味しいものは産地で食べるに限る」。旬の美味しいものをその産地で食べることに興味津々。著書に「トレッキングとポップな街歩き ネパールへ 」「とっておき! 南台湾旅事情故事」がある。