フォーとは違う米麺「ブン」の味わい

さっそく登場した「ブンボーフエ」(990円)。ちなみにランチは麺の大盛り無料で、この他に揚げ春巻きや生春巻きがセットで付いてきます。
一般的なフォーよりスープがやや赤味がかかっています。そこに、削ぎ切りと小口切りの2種類の切り方のネギ、モヤシ、牛肉、ベトナムハムがトッピングされています。
例の「ブン」という麺を引っ張り出してみると、丸い形状の中太麺です。ちなみにブンにもいろいろ太さがあるようですが、基本的に丸い形状なんだそう。フォーの平たい麺とは全然違いますね。

このブンを食べてみると、ツルッと滑らかな舌触り。噛むとプルンとしてモチっとした弾力があります。フォーとは食感もまったく違います。他の麺で似たものに例えようと思いましたが、うどんでもラーメンでもそばでもなく、そうめんでも春雨やビーフンでもない。とにかく、ツルツルしていてプルプルしていてモチモチ感がすごい麺としか表現できない麺です。
そして、ここのボー(牛肉)のスープ、めちゃくちゃ美味しいです。牛や野菜からとった出汁の風味、ベトナム特有のハーブや魚醤などの調味料の味の塩梅、ほんのり甘味とスパイシーさ。これらが絶妙に混じり合って、非常に滋味深いスープに仕上がっています。

ちなみにこの絶品スープをブン(麺)がしっかり絡めとってくれます。そして時間が経つにつれスープが麺に適度に染み込んでいき、美味しくて箸が止まらなくなります。そして牛肉のフォーと同様、ブンボーフエも旨みが濃く、しっかりお肉が入っているのに、後味はさっぱり。食後感が重くないんです。
ちなみにセットの春巻きも美味しいです。特に揚げ春巻きは、具材がぎゅっと詰まっている本格的な味わいです。
![セットの春巻きも美味[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/09/20240916-links07.jpg)
というわけで、まだニューオープンながら本格的なベトナムの麺料理を味わうことができる『フォーLinks』。ぜひ行ってみてください。
(撮影・文◎土原亜子)