横浜『センターグリル』で元祖ナポリタンのレシピを教えてもらった!

老舗のナポリタンと同じ味が果たしてできるのか?

 老舗で使っているスパゲティとソースを入手したからと言って、同じ味になるとは限りません。ここからは“腕次第”。早速、トライしました。

 たっぷりの湯を沸かし、塩を適宜入れ、沸騰したら2.2ミリのスパゲティ2人分220gを投入して、石橋さんが教えてくれた13分間、きっちり茹でます。

 茹で上がったら、ザルに移し、すぐに冷水にさらします。

 水を切ってザルにあげました。その状態がこんな感じ。麺は乾麺の時よりぷっくりと太麺になりました。石橋さんの教え通り、麺同士がくっつかないようにサラダ油で絡め、ラップをして冷蔵庫へ。半日~1日寝かせて熟成させます。ここが大きなポイントで、今までやったことがない工程です。

 丸1日寝かせると、茹でたての時と打って変わり、ツヤツヤ感がなくなって、茹で置きのソフト麺のような感じになりました。ちょっと乾燥気味。大丈夫かなと、少し不安になります。

 フライパンを熱し、マーガリンを適宜入れて、スパゲティを投入。この時、水を少し加えるのがポイントです。

 スパゲティがほぐれたら、あの『センターグリル』のオリジナルソースを投入します。2人分ですが、少ない感じがして思わず、家のケチャップを追加したくなるところですが、忠実に作るべく、ぐっと我慢。

 なお今回は、このソースにすでに具材が入っているのでこれだけでオッケーですが、もしソースから作る場合は、玉ねぎ、ピーマン、ロースハム、マッシュルームを別のフライパンで炒めておき、そこにスパゲティとトマトケチャップを入れて絡め、塩コショウで味を調えるだけで良いそうです。

 ここから「強火で一気にソースとスパゲティを絡めながら炒めます」という石橋さんの言葉を思い出しながら、トングでぐるぐると炒めていきます。やがてスパゲティにソースがねっとりと絡み始めました。『センターグリル』の絡み具合と同じくらいだ、と思ったところで火を止め、お皿に盛り付けました。

 粉チーズをかけて、完成です。もう、この時点で、今までの「ナポリタン」とは色もツヤも違うことがわかり、嬉しくなります。食べてみると、自分で作ったとは思えないほど、『センターグリル』の味が再現できています。

「レトルトソースで作っているのだから当たり前」と言われるかもしれませんが、侮るなかれ。大事なことは、この体験により、ケチャップ味の元祖とも言える『センターグリル』のナポリタンが、今後の味とレシピの基準になるのです。今後、いかなる状況、どんな材料でもこの味を目指そう。そんな目標になるわけです。

 さっそく「カルディ」に行って、『センターグリル』で使用しているものと同じ「ボルカノ ローマンスパゲッチス2.2ミリ」(500g/202円)を入手。また「成城石井」で販売しているカゴメの「プレミアムケチャップ」(684円)も買いました。

『センターグリル』の秘伝レシピを守れば、全部手作りしても、あの味が絶対作れると思います。ぜひお試しあれ。

(取材・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

センターグリル

店名:センターグリル

住:神奈川県横浜市中区花咲町1-9
TEL:045-241-7327
営:11:00~21:00
休:月(祝日の場合営業)
http://www.center-grill.com/