
「湯もち」の真っ白ですべすべした手ざわりは、まるで湯上がりのやわ肌のよう。ふわっととろける食感は、白玉粉に寒天と卵白を泡立てたメレンゲを混ぜて練り上げているから。
人工的な素材は極力使わず、冷凍保存などの作り置きもせず、常に作りたてを提供するのも『ちもと』のこだわりです。

「作り置きをしないので、朝4時、5時から職人さんたちのお菓子作りが始まります」と教えてくれたのは、入社2年目のスタッフ勝俣晴香さん。毎日300~500人、箱根駅伝などの繁忙期には1日1000人ものお客さんが訪れることもあるそうです。

店舗脇には和菓子とお茶を楽しめるカフェ『茶のちもと』を併設。さらに屋外には、木の温もりあふれる『お庭の茶店』も設けられ、子連れファミリーや愛犬連れでも気兼ねなくくつろぎながら「湯もち」やお茶を楽しめますよ。
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箱根ならではの老舗の風情、伝統の味を求めるなら、ぜひ訪れてほしい名店です。
(取材・文◎池田実香、撮影◎草地麻巳)