【大阪の老舗めぐり】昭和28年創業。Netflixにも登場した「たこ焼き」の名店『うまい屋』の魅力とは

外カリ中もち!初体験の食感

480円
480円

 こちらが「たこ焼き(8個入り)」。何もかかっていない状態でフォークと一緒に出てきました。ポン酢や明太マヨ、塩だれなど、バリエーション豊かな味付けを楽しめるお店が多い中、何もかけない”素焼き”か”ソース”のみという直球勝負。マヨネーズや青のり、削り節などのトッピングも一切ありません。

 そのまま食べると、外はカリッと内側はもっちり。中心部分は少しとろっとしていて、生地だけで3つの食感が味わえました。

『うまい屋』では、道具と焼き方にこだわることで、他では食べられない唯一無二の食感を作り上げているんだとか。

おいしさの秘訣は熱伝導率がいい銅の金型
おいしさの秘訣は熱伝導率がいい銅の金型

 一般的なたこ焼き屋さんでは鉄板を使用することが多いですが、こちらは熱伝導率がいい銅の金型が使われています。特注の銅板で一度普通にたこ焼きを作り、その上からさらに生地を流し込むことでカリカリもちもちに仕上がるそうです。

 具はぷりぷりのたこと天かす、紅生姜。シャキシャキとした爽やかな酸味の紅生姜が味のアクセントになっています。生地自体に鰹の旨みがしっかり効いていて、ソースなしでもおいしい。純粋にたこと生地の旨みを堪能できるので、マヨネーズやトッピングがいらないのも納得です。

あっさりソースで味変

 いくつかそのままで食べたら、テーブルの上に置いてあるソースを塗りましょう。程よく酸味が効いたあっさりとした味わいなので、たっぷりつけてもたこ焼きの風味がしっかり感じられます。

 合計16個食べて気づいたことがひとつ。焼き立ての1個目と最後に食べる8個目の食感が少し違うんです。焼き立ては中央部分がとろっとしていますが、時間が経つと予熱で火が通ったからなのかもちもち感が増していました。テイクアウトで冷めてしまっても、焼き立てとはまた違った味わいが楽しめます。

 大阪を訪れた際は、ここでしか食べられない老舗の味をぜひ堪能してみてください。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:たこ焼き うまい屋

住:大阪府大阪市北区浪花町4-21
営:11:30~19:00 ※売り切れ次第終了
休:火曜 ※祝日の場合営業