ふわっふわな口当たり!和菓子の常識を覆す「DOU」の生どら焼きは東京土産の新定番

スポンジケーキのようなふわふわ感が決め手

 DOUを手掛けるのは、焼きたてチーズタルト専門店「BAKE」や焼きたてカスタードアップルパイ専門店「RINGO」をヒットさせたBAKE Inc.です。同社の中でも和菓子ブランドはDOUのみとなっており、これまでのBAKEが洋菓子ブランドのなかで培ってきた技術が活かされています。

 この生どら焼きの最大の特徴は、何といってもふんわりした生地。どらやきというよりも、スポンジケーキのような柔らかさがあり、その見た目だけでもこれまでの和菓子とは少し異なります。

パッと見た感じは、どら焼きというよりもパンケーキやブッセのよう。和菓子とは思えない
パッと見た感じは、どら焼きというよりもパンケーキやブッセのよう。和菓子とは思えない

 この生地は、卵黄と卵白を別々に泡立てる「別立て製法」で作られており、卵黄と卵白を共立てしたときに比べると、別立てのほうが気泡が入りやすいそうです。そして、店舗でしっかり蒸されているからこそ、この食感が生まれています。洋菓子の技術や店頭で作りたてを提供するというのは、BAKEブランドならではですね。

工場から直送された素材にひと手間を加え、できたてのスイーツを販売するBAKEならではのスタイルがここでも見られる
工場から直送された素材にひと手間を加え、できたてのスイーツを販売するBAKEならではのスタイルがここでも見られる

軽い生クリームと甘さ控えめなあんの組み合わせが絶妙

 なかに生クリームがたっぷり入っているのもDOUの生どら焼きの特徴です。「あんと生クリームなんて甘すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、使用されている北海道産生クリームは乳脂肪分35度なので、とにかくさっぱりしています。舌触りもさらりとしていて、生地と一緒に口に運ぶと一瞬で消えなくなるんです。この軽さはどら焼きとは思えないほど!

カットした断面を見てみると、生クリームがたっぷり入っているのがわかる。このふわふわのホイップも生どら焼きの真骨頂だ
カットした断面を見てみると、生クリームがたっぷり入っているのがわかる。このふわふわのホイップも生どら焼きの真骨頂だ

 あんの甘さは控えめで、こちらは北海道十勝産の「雅」という小豆を使用しているそうです。ずっしり入っているというよりは、アクセントとして添えられているような感じなので、1個食べ終えると、その“軽さ”ですぐにもう1個食べたくなりました。

上品な甘さと紅い粒が特徴の「雅」は、ぜんざいやあんこ作りに向く小豆として知られる
上品な甘さと紅い粒が特徴の「雅」は、ぜんざいやあんこ作りに向く小豆として知られる

 この生どら焼きには、生クリームとあん以外に求肥も入っています。この求肥が全体的に軽やかな食感の生どら焼きのいいアクセントになっているんです。求肥には北海道産のもち米「はくちょうもち」を使用し、シロップなどを混ぜ込んで手作りしているそうです。なかに求肥を入っていると少し高級感があっていいですね。