塩の旨みが暑さで火照った体を癒してくれるからあげ

「お待たせしました!」。ハッピーさんの元気な声にうながされ、受け渡しカウンターに行くと、なんとも可愛らしい箱に詰められた、コロンとしたフォルムのからあげたちがズラリ。1個40gはありそうな大きめサイズです。丁寧に整形されているのがわかりますね。さっそくベンチに腰かけて、いただくことにしました。

ひと口食べた瞬間に思わず「キターーー!」と心のなかで叫んでしまった筆者。塩味が抜群に効いていて、めちゃくちゃウマい! 塩の旨みが舌に染み込んでいくよう。鶏肉の旨みとともに残る塩の後味も最高です。肉汁もたっぷりです。
暑さで身体が塩分を欲していたのでしょうか、最初は2~3個食べて、あとは持ち帰ろうと思っていたのが、気付けばこの場で7個も平らげていました。

ハッピーさんに美味しさの秘訣を訊いてみると、佐賀のお祖母さま直伝の自家製塩ダレに24時間以上じっくり漬け込んでいるから肉も柔らかく、味もしっかりしているんだそう。さすが塩ダレ部門の金賞からあげ、これはもう言葉もいらない美味しさですね。
「冷めても美味しい、おかずにもおやつにもなるからあげを作りたかった」と言うハッピーさん。味がしっかりしているので、逆に冷めたときは揚げたてとはまた違った美味しさを楽しめるはずです。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。