大ぶりの関ブリと鶏の天ぷらで大分感満載!

さて、いざお目当ての「関ぶりと鶏の天丼」(890円)とご対面。ドドンと盛り付けられた大ぶりな関ブリが2尾も! あまりに大きなサイズでテンションが上がります。そのほか、鶏と舞茸の天ぷらが各1個ずつという布陣。

関ブリは身がふっくら肉厚で、ほのかな甘みと旨みが絶妙です。特に関ブリ本来の旨みが時間差で口いっぱいに広がり、得も言われぬ幸福感。人によっては好みの分かれる血合い部分ですが、これが妙に香ばしくて美味。生臭さなどまったく感じません。脂ものっていて、非常に美味しい関ブリの天ぷらです。

そしてもう一つの主役・鶏の天ぷらにいってみましょう。ムネ肉を使っているそうですが、ムネ肉とは思えない柔らかさがあります。ほっくりやさしい食感で、肉の旨みがしっかり染み出してきます。適度な弾力のある歯ざわりはムネ肉ならでは。1個では足りないと思えるほどです。
聞けば、関ブリと鶏肉はバッター液にからませる前に、タピオカ粉を使用した打ち粉をうっているそう。しっかり&サックリとした歯ざわりに仕上がっているのはそのためでしょう。タレのからみも抜群に良いです。

そして舞茸の天ぷらは筆者の大好物。これが期待を裏切らない見事なウマさです。シャキッとした歯ざわりと衣の香ばしさがたまりません。これまた何個でも食べたくなる美味しさです。
いずれも甘辛いタレがしっかりかかっており、これが素材の味を損なわない名アシストぶりを発揮しています。そのタレがほどよく染みたご飯の美味しさは言わずもがな。ブリの身と一緒に食べると新鮮な味わいと食感で、ご飯が何杯も食べられそう。
関ブリと鶏の天ぷらを贅沢に盛り付けたこの「関ぶりと鶏の天丼」。大分出身の筆者の食後の感想としては、“郷愁”のひと言でした。この天丼はそば・うどんとのセットメニューもありますよ。
(取材・文◎松本壮平)