
●日本唐揚協会認定カラアゲニストが、手羽先からあげの元祖『風来坊』のウマさの秘密に迫る!
からあげの人気部位といえば、ベスト3は何と言ってもモモ・ムネ・手羽先。そして意外と人気があるのが手羽先。ゼラチン質が豊富でモモやムネにはない特有の旨みに魅せられたファンは多く、「手羽先派」を自任するからあげ好きが筆者の周りにも多数存在します。
その手羽先からあげで特に有名なエリアといえば、やっぱり名古屋。圧倒的知名度を誇るのは、おなじみ『世界の山ちゃん』ですが、実は手羽先からあげの発祥店は1963(昭和38)年に名古屋市熱田区で創業した『元祖手羽先唐揚 風来坊』。
創業者である大坪健庫氏が、それまではスープの材料程度に使われるだけだった手羽先に着目し、からあげとして売り出したのが愛すべき手羽先からあげの歴史的スタートでした。
いまや名古屋市を中心に北海道や九州、アメリカにも店舗を展開する人気ぶり。とはいえ、フランチャイズ方式ではなく、本物の風来坊の味が提供できると認められた者だけに出店が許される「暖簾分け」にこだわっているので、どこで食べても確実にウマいのも特徴です。

まさに“元祖”とも言える『風来坊』の手羽先からあげ。知ってはいたけど、まだ食べたことがない、という人も意外と多いのでは? というわけで今回は東京都内唯一の店舗である品川店で、改めて味わってきたので、そのウマさをレポートしていきましょう。