杉玉は、安い、旨いだけでなかった!

カウンター席に案内され、さっそくメニューの最初のページを開きます。写真付きで料理がたくさん載っていますが、そんなことより先に値段を確認。するとほとんどの料理が359円、高くても479円。嬉しいですね~。
筆者は普通の居酒屋でも500円以下のメニューを発見すると嬉しくなるタイプですが、ここはそれを軽々と越えてきています。食べる前から「イイね!」を連発したくなるところですが…肝心なのは味です。

メニューに赤字で記されているメニューがオススメのようです。とりあえずビールに合いそうなポテサラ、さらにあん肝、〆サバといった赤字の定番メニューを注文することに。ちなみにアルコール類はビール359円~、日本酒は半合359円~といった具合。日本酒は限定ものも多数あります。

登場したお料理は、少し風変わりでした。とくに「杉玉ポテトサラダ」は、テニスボール大のガチャガチャのカプセルのような丸いプラケースの中に入って登場。店のスタッフさんが食べ方を教えてくれます。まずカプセルボールを開けて、下の皿にコロンと載せ、スプーンで崩してよくかきまぜて食すべし、とのこと。早速いただきます。

ポテサラにはあおさと干しエビがまぶされていて、中にとろんとした卵の黄身、そしてガリも入っています。食べてみると、けっこう摩訶不思議な味。
干しエビの香ばしさ、そしてなめらかなポテトと黄身のまろやかな味。マヨネーズは控えめ。ガリが入るので大人の味なのかと思いきや、やや甘めでどこかジャンクさも感じます。カプセルに入れて供する演出は、大人としては正直うーんという感じではありますが、美味しいし、ビールに合います。

続いて「炙りアン肝ポン酢」。これも居酒屋でよく見かけるあん肝とは違います。炙ってあるので色が濃く、どこかボテッとしています。そこにおしゃれなポン酢のジュレとねぎが添えられています。矢も盾もたまらず、ここで日本酒をオーダーします。

あん肝は舌の上でなめらかにとろけるクリーミーな舌触り。そこにポン酢のすっぱいジュレがよく合う。臭みもなし。日本酒との相性は言わずもがな。500円以下の料理とは思えない美味しさです。

そして〆鯖。鮨屋の腕の良し悪しがわかる寿司ネタの代表。でも、さすがスシロー。酸味もまろやか、サバもしっとり。旨味も深い。カイワレやネギなどの薬味と一緒にサラダのように食べられるのもイイ。このクオリティで5切れもあって359円はおトクな気がします。
3品食べたところで、お値段以上に美味しいことはわかりました。そこで今度は、雲丹醤油で食べるという鮨屋の「シュウマイ」というメニューも注文。

どこがシュウマイなのか、というビジュアルですよね。見た目は握り寿司のようです。肉焼売をシャリに見立て、その上に海老、イカ、うなぎが載っています。見た目は楽しげですが、正直、味に関してはシュウマイ部分がちょっと甘すぎるのと、うなぎもエビもイカの主張があまり感じられず、そこに載っている意味を感じられませんでした。
ただ、ここに来た目的は寿司です。寿司を注文しましょう!