調理ゼロでも、かけるだけで本気の台湾料理に大変身

その名は「堅果花椒醤(ナッツホアジャオジャン)」。1460円と調味料としては少し値が張りますが、これ1瓶があれば、おかずが全部美味しくなります。

試しにスーパーで90円で買ってきた豆腐にかけていただきましょう。なんの味付けも手間もかけない“素”の豆腐に、「堅果花椒醤」をかけただけで、急に本格的な台湾式冷奴となり、ビールがぐんぐん進みます。何なんだ、この調味料!

また、公式情報では「ゆでたジャガイモにかけたり、枝豆と一緒に軽く炒めたりするのもオススメ」とある通り、「堅果花椒醤」は温かい料理にももちろん合います。

個人的には、これだけ優れた調味料なので、仮に調理したものと合わせる場合は、極力他の味付けは控え、素材の味わいを存分に引き出しながら、調理後半もしくは食べる直前に「堅果花椒醤」をかけると良いと思います。
実は「調味料選手権」で最優秀賞を受賞した商品だった

オーバーではなく「世界一の調味料ではないか」と思った「堅果花椒醤」ですが、よく調べてみると日本ソムリエ協会が主宰する「調味料選手権」の2023年度の大会で、「世界の調味料部門」で最優秀賞も受賞している逸品でした。
製造元の「養泉商行(台湾)」はもともと滋養食品の製造から始まった企業。絶対的なおいしさに加えて健康面での効果も期待できるよう、「堅果花椒醤」を完成させたそうです。
なお、「堅果花椒醤」は「養泉商行」が展開する「ひとさじ台湾調味料シリーズ」のうちの一つですが、シリーズには他にも絶品の調味料が3種あり、いずれもまた日本ではそうそう出会えない味わりばかりです。
「ひとさじ台湾調味料シリーズ」は全部ウマい!

「焦葱鶏油(ジャオツォンチーユ)」(890円)は、鶏の旨味と焦がし葱のコク深い味わいが特徴で、炒飯などにひと振りすれば一気に風味が立ちます。
また、麺を茹でて和えるだけでも本場の大衆麺料理、「拌麺(和え麺)」としてかなり本格的になります。

そして、「東港海鮮XO醤(ドンガンカイセンXOジャン)」(1280円)は、台湾屈指の魚港「東港」の名を冠しているだけあって、しらす、干しエビ、ヒラメ、貝柱といった魚介がふんだんに使われています。

これも、例えばビーフンなどの炒め物にかけていただけば、台湾料理特有のコク深い味わいに変身します。
最後の「黒麻油薑泥(ヘイマーヨージャンニー)」(960円)は、黒胡麻油が香る生姜ペーストのような万能調味料です。

どんな料理も深みある味わいに変化させてくれるのはもちろん、生姜の効果で体もポカポカに。こちらも茹でた麺にそのまま和えるだけでも、かなり美味しくいただけます。
まとめ

驚くほどにハイレベルな「ひとさじ台湾調味料シリーズ」ですが、じっくり味わってみてよくわかったことは、「中国料理の調味料」と「台湾料理の調味料」は全く似て非なるものである、ということ。
確かに、台湾料理は一部の中国料理(福建料理や客家料理)の影響を受けています。しかし台湾人が自国の風土に合わせてコツコツ独自に進化させてきた分、双方を食べ比べると絶対的な違いを感じます。
今回ご紹介した「堅果花椒醤」をはじめとする「ひとさじ台湾調味料シリーズ」は、まさしく台湾ならではの味わい。そして日本人の舌にピッタリ合うものばかりです。「堅果花椒醤」をはじめ、シリーズの調味料をぜひ試してみてください。これまでに感じたことがない“新しい美味しさ”を体感できるはずです。
なお、原材料価格の高騰で、来年以降、各商品とも100円前後の値上げが予定されているとのこと。値上げ前に購入するのがお得ですよ。
(取材・文◎松田義人(deco))










 
  
 