
しらすが旬を迎えました。カタクチイワシやマイワシの稚魚で、地域によって旬の時期が異なりますが、一般的には春から初夏にかけて、最もおいしいとされています。
この時期のしらすは、身がふっくらとしており、甘みと旨みもバツグン。特に、釜揚げしらすや生しらすは新鮮さが命で、獲れたてをすぐに加工しているので、そのままで最高のごちそうです。
小さい体ではありますが、多くの栄養素を含んでおり、健康維持に役立つ食材。主な栄養素としては、カルシウム、ビタミンD、タンパク質です。

よく、魚は頭からしっぽまで丸ごと食べると健康に良いという話を聞きますが、よっぽど魚好きではない限りは結構ハードルが高いですね。
その点、しらすは骨ごと食べられるため、カルシウムも豊富。乾燥度が高いほどカルシウム量も増え、ちりめんじゃこでは、100gあたり520mgものカルシウムを含むとか。さらに、カルシウムを吸収するために欠かせないビタミンDも含まれているので、効率も良いのです。
さらに、タンパク質量も豊富なので美肌や美髪を維持したい女性はもちろん、筋肉維持にも役立つ食材なのです。
![DHAやEPA、ビタミンB12なども含まれる、実はスゴイ食材 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/04/20250506-shirasu03.jpg)
旬のしらすなら、特にアレンジすることもなく、そのまま自然の恵みをいただくのがよさそうですが、実はしらすに含まれるビタミンDは油と一緒に摂取することで吸収率が高まるため、油を使った料理もおすすめなのです。
しらすのオイル漬け(オリーブオイル、ごま油)


ご飯やうどん、パスタはもちろん、玉子焼きや冷ややっこのトッピングなど、汎用性もバツグン。冷蔵庫で1週間ほど持ちますので、オリーブオイルで洋風に、ごま油で和風の料理に合わせて使い分けもできます。魚は苦手という人でも、食べやすい食材の一つではないでしょうか。
ちなみにしらす干しやちりめんじゃこは塩分が高めなので要注意。1日あたり大さじ1杯を目安に適量を楽しんでみてください。
(撮影・文◎亀井亜衣子)