
SDGsという言葉を最近良く聞くものの、なんだか難しいイメージをお持ちの方も多いかもしれない。しかし、実はすでに日常の身近なところにもその理念は浸透してきており、ちょっと考え方を変えるだけでその活動に参加することができる。
例えば、様々な目標を掲げるSDGsの中でもプラスチックゴミの削減において、他を圧倒するアクションを起こす企業がソーダストリーム社だ。まずはその取り組みから、環境への想いなどを紐解いていこう。
ソーダストリームとSDGsの歩み

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」として、2030年までに達成すべき具体的な17項目を目標として設定したもの。近年、様々な場所でその名を見かけるようになった。地球上に存在する生きとし生けるもの、そして自然環境の未来を守るために進められるこの運動は、特にモノを生産する企業にとっては最重要課題。多くの企業がそれぞれ考え得るSDGsへの取り組みを行っている中で、活動だけでなく意識の啓蒙に至るまでを最前線で行っているヘッドライナー的存在がソーダストリーム社である。
そもそもソーダストリームは、家庭で簡単に美味しい炭酸飲料を作ることができる炭酸水メーカー機器で、再利用を前提としたボトルにガスシリンダーから二酸化炭素を送り込むことで、炭酸を作り飲用することができるという製品。世界45カ国8万店舗で展開する世界最大のブランドであり、その存在自体がすでにSDGsを体現したものといえる。

同時に、ソーダストリーム社はそうした機器の普及を広げる活動に加え、「プラスチック・ファイターズ」という、マイクロプラスチックから海を守るための活動も推し進めている。
例えば2021年10 月1日~17日までの期間限定で有楽町ビル1階に環境を考えるための場として設けられた『スペース エス』では、「Join the Pre Cycle Revolution 2021」と銘打ち、プラスチック・ファイターズのメッセージを発信するポップアップ拠点も展開。ソーダストリーム社が啓蒙する環境保全活動に関するパネルや最新資料を展示したほか、ソーダストリームで作る炭酸水の試飲、各種商品の展示や機能説明、プラスチックゴミについてのVRコンテンツ視聴体験などを提供した。
食とSDGsのイイ関係
人間の生命活動にいちばん身近な“食”だからこそ、そこにまつわるプロダクトとSDGsとの関係性は密接なもの。ここでは、日常的に使うだけでSDGsに参加できるとっておきのアイテムを一挙に紹介する。
使い捨てペットボトルを減らし新鮮で美味しい炭酸水を楽しめるNO.1ブランド『SODASTREAM』

ソーダストリームはいまや世界中で定番となっている炭酸水メーカーのナンバーワンブランド。一部の電動モデルを除き、電池も電源も必要とせずに新鮮な炭酸水を自分で作ることができる製品だ。炭酸の強さも調整することができるので、微炭酸から、近年ブームが加熱する強炭酸まで好みの強さで作ることができるのも人気の秘密。オーガニックコンブチャをはじめ、ピンクグレープフルーツやジンジャーエールなど、加えるだけで美味しい炭酸飲料にアップデートできるシロップが販売されているのも嬉しい。

ここで紹介する「スピリット」はソーダストリーム製品の中でも定番のモデルとして展開しているもので、これから始めたい人にはうってつけだ。カチっと手軽にボトルを装着できるスナップロック、ボタンをプッシュするだけのシンプルな操作性で、誰でも直感的に炭酸を作ることができる。スリムで場所を取らないデザインと「ホワイト」「ブラック」「レッド」の3色展開で、キッチンや部屋のスタイルに関わらず馴染むインテリア性もポイント。

5万回の使用に耐えるというソーダストリーム専用ボトルは、それを使うだけでSDGs活動に参加するのと同義。美味しく楽しみながら、環境問題を考える第一歩としておすすめしたい。
保温・保冷可能で炭酸も持ち歩けるドイツで噂のパーフェクトボトル「FLSK」の実力とは?

日本とともにモノづくり大国であるドイツで、完璧なマイボトルを目指して開発した「フラスク」は、保温・保冷機能をもつマイボトルを使いたい人にとってはベストチョイスだ。独自のVICCテクノロジーで、最低でも保温18時間以上、保冷24時間以上という高性能を保有し、世界の品質基準「ISO 9001」の許可がおりた生産工場にて製造。日本国内の試験検査機関で「まほうびん」試験にもクリアしている。

内部のステンレスにはSUS304のステンレスを使用し、味移りなく、錆びにくいのも特徴。外側に真空断熱層を設けることにより、保温・保冷力が抜群で、鋼のコーティングで衝撃にも強い。炭酸やお酒などにも使用可能で、頑強なキャップが炭酸を逃さず、キャップを緩める際にできるミリ単位の隙間が開ける時の安全性も確保する。お手入れは基本的に水ですすぐだけでOKなので日常使いにもバッチリ。まさに母国でパーフェクトボトルと呼ばれるに相応しい仕上がりだ。

デザイン性も高いので、場所を問わずに取り出せる、常時カバンに忍ばせておきたい。外でペットボトルの飲料を買い、ゴミを増やす生活とはこれでオサラバしたいものである。
料理や食材の鮮度や保存期間を飛躍的に延ばすことで食品ロスを減らせる真空保存機『ZWILLING』

現在、日本国内では年間612万トン以上の食品ロスが起きているとされ、国連世界食糧計画が世界中に食品援助をしている量の約2倍にもなると言われている。SDGsの目標12にある「つくる責任 つかう責任」を考えるにあたり、一般家庭でもできることは廃棄食材をいかに減らすかということ。その流れにぴったりの製品がツヴィリング社の「フレッシュ&セーブ」シリーズだ。

今年3月、ドイツのキッチンアイテムブランドである『ツヴィリング』が市場に投入した真空保存機「フレッシュ&セーブ」は食材の鮮度を保ちながら、冷蔵庫の収納や整理はもちろん、時短&真空調理で料理をより一層美味しくしてくれるアイテム。真空保存をかけることで食材の酸化を防ぎ、鮮度はなんと最大で5倍長持ちする。

冷凍保存する際の冷凍焼けや乾燥もブロックしてくれるので、うっかり無駄にすることなく最後まで食べ切ることが可能だ。下味を付ける時やマリネなど、付属のバッグで真空調理をすれば短時間で完了、そのまま真空低温調理にかけることもできてしまう。

スタイリッシュでコンパクト、コードレス設計の本体はキッチンで邪魔にならず収納も容易。一家に一台ほしいマストアイテムだ。
●DATA
ZWILLING(ツヴィリング)
価格:フレッシュ&セーブ スターターセット/ 8980円
https://www.zwilling.com/(ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン株式会社)
理化学器具製造の原点技術を結集して生み出された職人メイドのドリンクウェア『HARIO』

持続可能な消費と生産のパターンを確保するために、『HARIO』では耐熱ガラスのリサイクルに力を入れてきた。天然素材を使っているからこそ原料をほんの少しでも無駄にしない、という理念のもとに、プレス成形品、ブロー成形品ともに回収しリサイクルの循環を行う。そのまま再利用できない、プリントが施されたものはグラスウールとして作り替え、断熱材の素材として活用するなど、徹底した流れを作っているのが印象的。

そんな『HARIO』が今年創業100年を迎えるにあたって発売したのがドリンクウェアの頂点とも言える「クラフツサイエンスシリーズ」。『HARIO』の原点でもある理化学器具製造の技術に裏打ちされた性能と科学的デザインをそのままに、主にコーヒーをドリップする器具として昇華させた。

キレの良い注ぎ口と安定した操作性、精密な成形技術、まさに科学的思考の賜物がコーヒーを別次元にまで引き上げ、理想とする味に近づけてくれる。本製品でコーヒーを淹れれば、コーヒーが科学であるということを再認識させられるだろう。

森林管理協議会が認証する環境保全に優しいコーヒーペーパーフィルターとともに末永く使い続けたい一品である。
普段何気なく使うゴマ油が支えている農業生産国の生活基盤『マルホン胡麻油』

SDGsの取り組みには環境保全だけでなく、貧困や飢餓をなくすことや国内および国家間の格差を是正するということも、より良い世界を作っていくことにおいての大きな目標として掲げられている。貿易の仕組みを公平・公正にするフェアトレードの精神にも求められることで、海外から食品の原材料を調達する企業に課せられた使命でもある。日本のゴマ油メーカーは原料となるゴマの99%をアフリカや中南米などからの輸入に頼っているが、ゴマの生産国の中には、貧困や飢餓などの社会問題を抱える国は少なくない。東アフリカに位置し世界最貧国としても知られているマラウイ共和国もその一つだ。

昔ながらの圧搾製法で「マルホン胡麻油」を作る竹本油脂はこのほど伊藤忠商事と共同で、ゴマの買い付け価格の一部をマラウイの生活基盤向上の支援とする仕組みを構築。その第一歩として一般外来を備えるヘルスケアセンターに対し、緊急車輛を提供するなど、広範囲の農家の人々が病院を利用できるようにし、今後さらに医療機会の拡充にも取り組む。

すべては、上質な原料を仕入れ未来の食卓へ美味しいゴマ油を届けるため。家庭でよく使うゴマ油にもSDGsへの想いが込められているのである。
あのジャックダニエルがアメリカを感じさせるBBQソースになって登場!『Jack Daniel’s』

テネシーウイスキーでその名を轟かせる『ジャックダニエル』から、BBQソース「トゥルーアメリカンクラシック」が「オリジナル」「シート&スパイシー」「ハニー」のフレーバー3種で登場。創業者であるジャック・ダニエル氏が1866年の夏にジャックダニエルを使ったBBQソースを披露したのがその始まりで、アメリカならではのフレーバーの中に深い味わいを携えた、他にはない逸品となっている。当時の味を忠実に再現すべく、1年以上もの研究と試作を繰り返して作られたその出来映えは、ただのソースでは感じることが出来ない、時代の余韻とも言うべきものを体感することができるだろう。

3種ともすべて保存料、異性化糖、コーンシロップ不使用でグルテンフリー。「すべての人に健康と福祉を」というSDGsの理念にも基づいた作りとなっている。また、「ハニー」ははちみつを管理するビーキーパーが持続可能に育て、抗生物を使わずFDAにも登録されている希少価値が高いものを使用している。

ウイスキーをベースに、ガラスボトルに施したデザインは、キッチンに置いておくだけでサマになる。家庭用とパーティー用に2種類のサイズを展開。
●DATA
Jack Daniel’s
価格:TRUE AMERICAN CLASSIC BBQソース/ 920円~
TEL:03-5485-1580(デリカフローラ株式会社)
いつものキッチンにもSDGs!
キッチンでヘビーユースしているアイテムだからこそSDGsを取り入れることができればその効果は抜群。ここでは使い勝手と環境保全の取り組みを両立したいまこそ使いたいキッチンアイテムを紹介する。
環境にも人体にも安心な素材セラミックでコーティングした可愛らしいフライパン『GREENPAN』

ヨーロッパの昼の森をイメージしたというカラーリングのナチュラルデザインが目を引く「ウッドビー フライパン」。内側、外側ともに人と環境に優しいセラミックコーティングが施された仕上がりとなっており、熱伝導率にも優れているので、省エネ調理にも一役買う一品。

ハンドル接続部のリベットがない設計なので、油汚れなどのお手入れがしやすいというのも嬉しいポイント。ホワイトカラーは調理中の食材やソースの変化も目視しやすく、繊細な調理をすることも容易だ。
電子レンジで加熱したらあとはほうっておくだけでいつの間にか料理が仕上がる!『ilma』

火を使うことなく電子レンジで加熱したら保温調理で仕上げる、エネルギーの無駄がない「リビングジャー」。材料をまほうびん構造の容器に入れたら、あとはほぼ待つだけなので、ちょっと料理に自信がない、なんて人でも気軽に調理をすることができる。

優しいカラーリングの本体は、そのまま食卓に置いても違和感がないばかりか、外側が熱くならないので鍋敷きも不要。WEBサイトで多様なレシピも公開されているので、毎日の食事にラクラク調理を活用してみてほしい。
脱・使い捨てプラスチック!デザイン性と環境配慮を満たす新時代の保存容器『Zip Top』

BPA、鉛、PVC、フタル酸エステルなどを含まず、アレルギーを引き起こしにくい安全性と耐久性の高さが特徴のプラチナシリコーンを使った保存容器「ジップトップ」。

食品・食材の保存や料理の下準備だけでなく、ステーショナリーやメイク道具入れとしても使えるなど、想像力次第で使い方が広がる。冷凍庫、電子レンジ、食洗機の使用も可能なので、手軽に使えるのもGOOD。使い捨てのプラスチック容器から脱却して、エコフレンドリーな食生活を送りたい貴方に。
高機能コンテナを弁当箱にして日々のプラスチックゴミを減らしてみませんか? 『OXO』

機能性に優れた弁当箱があれば、弁当作りも捗るというもの。「プレップ&ゴー 仕切り付きコンテナ」は3つの空間が独立して仕切られ、それぞれが密閉する構造で、液漏れしない。まさに外に持ち出す弁当箱として最適だ。

また、中が見える半透明のフタを採用しているので冷蔵庫の中で作り置きを管理するのにも便利。スタッキングできるというのも嬉しい。冷蔵、冷凍、電子レンジOK、食洗機や漂白剤も使えるので使い勝手は抜群。毎日弁当を作って、溢れるプラスチックゴミから脱却したい。
買い物のエコバッグも脱プラスチック! 「LEATHERShupatto(レザーシュパット)」

スーパーのビニール袋有料化に伴い、さらに普及が加速するエコバッグ。いまや様々なタイプのエコバッグが販売されているが、ここで紹介する「LEATHERShupatto(レザーシュパット)」はデザイン性と機能性、そして所有欲をも満たしてくれるアイテムとして人気。

なんといっても、両端を引っ張るだけで一気に畳めてしまうという利便性は他では得られないもので、一度使ったら絶対にハマること間違いなしだ。
(撮影◎あああああ 文◎あああああ)