クラフトビールと同じホップを使って爽やかさをプラス

「キリン グリーンズフリー」は、2020年4月に発売したノンアルビールで、主原料にビールと同じ麦とホップを使っています。香料、糖類、人工甘味料を使わない“自然派”なビールテイスト飲料です。
通常、麦やホップなどの主原料を発酵させると麦汁由来の独特の香りが生まれるのですが、アルコール成分も発生してしまいます。そこで、多くのノンアルビールは香料で香りをつけたり甘味料で味を調たりするんです。それをしないのがグリーンズフリーの特徴。麦のうまみを引き出すのに「一番搾り」の醸造製法、ホップの爽やかな香りは「淡麗グリーンラベル」などの製法を一部に採用しているそうです。

さらに、リニューアル後は「グランドキリン ホワイトエール」や「スプリングバレー オンザクラウド」にも使われている「ネルソンソーヴィン」というホップを採用。このホップには白ワインの「ソーヴィニヨンブラン」の香りに似た華やかさがあるのが特徴です。
実際にグリーンズフリーを飲んでみると、麦の味わいが感じられるのとともに、かなり爽やかな後味。とくに爽やかさは顕著で、普段飲んでいるビールとはまた違った良さを感じられます。

ちなみに、ノンアルとはいえカロリーや糖質はゼロではないのでご注意を。そのあたりを気にする人は別のビールを選びましょう。
おすすめのペアリングはこの3つ

爽快な味わいのグリーンズフリーに合う料理は、やっぱりこってりしたもの。たとえば、甘辛い味付けの豚丼に合わせたところ、豚肉の脂をすっきりした味わいのグリーンズフリーがリセットしてくれるので箸が進みます。
もちろん、磯辺揚げや唐揚げなど揚げ物との相性も抜群。通常のビールに合う料理はグリーンズフリーにも文句なしで合うので、これならノンアルも抵抗なく飲めるはず。

また、爽やかさが際立つグリーンズフリーは、チーズケーキなどチーズを使ったスイーツにも合うんです! 白ワインの香りに似た華やかさがあるからか、ビールとはまた違った楽しみ方もできるのがグリーンズフリーのいいところですね。

お酒を飲めない状況だから仕方なく飲むだけでなく、「あえてノンアルを選ぶ」シーンがあるのも2021年のニューノーマル。キリン グリーンズフリーを片手にリラックスタイムを楽しんでみましょう。
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。