シンプルのなかにこだわりが潜む。〆まで楽しい名物の味とは?

そして、いよいよメインディッシュの豆水とうふへ。
これが実にシンプルで潔い。豆乳を出汁で割った豆水をはった鍋に、厳選した国産大豆と天然にがりで仕立てた豆腐を浮かべるだけ。「えっ!? これだけ?」と思うかもしれないのですが、これが染み染みとした旨さなのです!

濃厚でなめらかな豆腐は、大豆の甘みと香りのバランスがよく、豆乳を特製出汁で割った豆水は旨みが膨らむ優しく上品な味わい。くつくつと煮立って、豆腐がしっかりと温まったところで取り分けて味わうと、まったりと大豆の美味しさが広がっていきます。
先の出汁醤油や美味塩をつけて味わっても、シンプルに豆腐の味わいを引き立ててくれるのです。
そして、鍋といえばやはり〆ですよね! これも「豆水とうふセット」の楽しみのひとつで、ご飯を卵でとじて好みで刻みネギやポン酢をかければ豆水雑炊に、ご飯とともにチーズを加え、アクセントに黒胡椒を効かせればリゾットと、用意した材料を加えるだけで豆水とうふならではの〆が楽しめます。
なかでもおすすめは、豆水担担麺。まずは、別の鍋でごま油に豆板醤を加えてひき肉を炒めます。豆水が残った鍋に練りごまを溶かし、軽く塩で味付けして麺を投入、クツクツと煮立ったら、先程のひき肉と刻みネギを盛り付け、ラー油で辛さを調節したら完成。豆腐のまろやかさとひき肉の旨み、辛さがない混ぜになった担々麺は、他にはない美味しさ。

とうふ会席の名店が届ける「豆水とうふセット」。家庭では一から作ろうにも再現できない、これぞ専門店の名物の味といえるでしょう。
夜の冷え込みも厳しくなってきた今日このごろ。とびきり個性的な「豆水とうふセット」の鍋で、その味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
●DATA
店名:東京 芝 とうふ屋うかい
住:東京都港区芝公園4-4-13
TEL:03-3436-1028
営:11:45~15:00(L.O.)、17:00~19:30(L.O.)、土曜、日曜、祝日11:00~19:30(L.O.)
休:月曜(月3回)
https://www.ukai.co.jp/shiba/
https://ukaishop.jp/