テイクアウト・デリバリー・クラファン等で日本の食を応援するアプリ「#savethetables!」とは?

テイクアウトでレストランを救う話題の取り組み「#savethetables!」とは?
食楽web

 長らく続く緊急事態宣言。もう外出自粛生活には慣れましたか? 食べること、飲むことが大好きな人にとって、飲食店になかなか行くことができないのは、かなりの苦痛です。

 しかし今、もっと苦境に立たされているのは、営業自粛や営業時間の制限を課せられている飲食店の皆さんですよね。そんな飲食店の力となるべく立ち上がった#savethetables!という活動をご存知ですか?

 実はこちら、フード・ワインジャーナリストの鹿取みゆきさん、ソムリエールの蜂須賀紀子さん、料理人の石川雄一郎さんが発起人となり、現在、テイクアウト、デリバリー、クラウドファンディングを行っている全国の飲食店をWeb上で紹介するというもの。今年の4月2日にサイトを公開して以来、登録店数も3000軒を超え、5月11日からは、アプリに移行して続行中です。

 鹿取さんに活動のきっかけを聞いてみると、
「今まで私たちに美味しい食を届けてくれていた飲食店ですが、営業縮小どころか、苦渋の決断の末、閉店する店もでてきました。その一方で、なんとか料理を届けようとテイクアウトを始めるお店も。そんな飲食店の頑張りをなんらかの形で助けたいと思っていた時に、すでに外出禁止令が出ていたニューヨークのレストランが、在庫として持っているワインの販売をスタートし、それをマップ化していることを知り、これをヒントにテイクアウトを実施しているお店のマップを作ることを考えました」とのこと。

現在、80人ほどのスタッフで運営しているそう
現在、80人ほどのスタッフで運営しているそう

 この理念に多くの人が賛同し、ボランティアとして参加。最初はWeb版からスタートしたといいます。

「一番の目的は飲食店の支援ですが、使う人、食べ手の方にとって使いやすいサイトにすることを大切にしました。地図が初めに目に飛び込むようにしており、文字よりも絵で情報が伝わるようにしています」(鹿取さん)

 また、ことは一刻を争うため、スピード感を重視したといいます。

「まずは東京・神奈川エリアに限定して、早くスタートした方がいいと考えました。ほかの地方に関しては、それぞれの地元で核となる人を見つけ、その人を中心に情報収集するようにしました」(鹿取さん)

 その結果、全国各地でさまざまな飲食店が登録するように。では、鹿取さんもよく利用しているという東京・世田谷区にあるテイクアウト実施店舗をいくつかご紹介していきましょう。