食品における「禁断の色」で自然を表現
今回のエキシビションでは、ステファン・ルルー氏が日本に到着して6日間で作り上げた作品11点と過去に作られた作品10点の写真が展示されました。ルルー氏はフランスのダンケルク在住で、海や自然に溢れた地域に暮らしているそう。そんな暮らしのなかからインスピレーションを受け、空気、水、風、海などの自然をチョコレートを使ったアート作品で表現しています。

最初に見て驚いたのがこの鮮やかな花。これは「SUCCULENTE(多肉植物)」という作品で、実際の植物と見紛うほどの生命力が感じられます。

海の中で優雅に泳ぐエイの群れを表す「RAIE(エイ)」も、もちろんチョコレートでできています。海沿いの町に暮らすルルー氏らしい作品ともいえますね。

形のない波を本物のように表現した「HOKUSAI(ホクサイ)」は、葛飾北斎の浮世絵にインスピレーションを受けたそう。

ほかにも、しずくを表現した「GOUTTES(しずく)」や10数時間かけて完成した「TOURBILLON(渦)」など、彫刻のような作品が会場内には多数展示されていました。

