大丸東京店が弁当売上げベスト10を発表! 肉系弁当が上位を独占する理由とは?

大丸東京店が弁当売上げベスト10を発表! 肉系弁当が上位を独占する理由とは?
「ほっぺタウン」で大人気の『ミート矢澤』のこちらは「黒毛和牛ステーキ弁当」 | 食楽web

 4月10日は駅弁の日です。これは、1993年(平成5年)日本鉄道構内営業中央会が制定したそうで、洋数字の「4」と漢数字の「十」を合わせると「弁」の字に見えるということと「10」を「当」という語呂合わせから、4月10日を駅弁の日としたらしいです。少し無理がある気がしないでもないのですが…、ともあれ、駅弁は美味しいものです。

 そんな中、東京駅直結の大丸東京店地下1階「ほっぺタウン」で、年間約1,000種類を販売する弁当の中から「2018年3月~2019年2月28日までに最も売れた弁当ベスト10」を発表しました。それが以下のランキングです。

1位「ミート矢澤」黒毛和牛ハンバーグ弁当(売上個数非公開)
2位「崎陽軒」シウマイ弁当(約9万3千個)
3位「創作鮨処 タキモト」贅沢ミルフィーユ(約6万6千個)
4位「穴子寿司 平島」とろける一口穴子(約6万5千個)
5位「柿安ダイニング」黒毛和牛すき焼重(約6万1千個)
6位「牛たん かねざき」厚切り牛たんステーキ弁当(約3万9千個)
7位「イーション」豆腐バーグ重(約3万6千個)
8位「美濃吉」牛肉しぐれ煮と出汁巻き弁当(約3万5千個)
9位「柿安牛めし」黒毛和牛牛めし(約2万9千個)
10位「叙々苑」牛薄切焼弁当(約2万6千個)

 このランキングを見ていると、“肉肉しい弁当”が多いことに気づきますよね。ハンバーグ、シウマイ、すき焼き、牛タン、牛しぐれ煮、牛めし、焼肉など。さらに、牛肉料理が多いのも特徴的です。しかも一箱2,000円近くする和牛の高級弁当もあり、高いのになぜこんなに人気があるのだろう? って不思議に思いませんか?

 実は「ほっぺタウン」には「お肉の細道」と呼ばれる通路があり、併設の厨房で高級なブランド肉を焼き上げてくれ、できたての駅弁を買うことができるからなんです。

 しかも、どの店も、レストランで食べるそのままの味を再現。つまり、高級店の味をリーズナブルに味わえる弁当だからこそ、人気なのです。そこで、今回は、その「お肉の細道」にある『ミート矢澤』『叙々苑』の肉弁当を皮切りに、食楽webがイチオシの肉弁をご紹介しましょう。

「ほっぺタウン」にある「お肉の細道」
「ほっぺタウン」にある「お肉の細道」

ランキング第10位
『叙々苑』の「牛薄切焼弁当」

「牛薄切焼弁当」1,800円
「牛薄切焼弁当」1,800円

 1976年創業の焼肉の名店『叙々苑』。六本木第一号店は、高級感あふれる赤い絨毯の店内で、上質な肉、こだわりのタレなどで、それまでの脂ぎった焼肉店とは一線を画し、芸能人御用達の高級店として広まりました。そして昭和~平成を経て、今もなお、憧れの店として君臨しているのは周知の通りです。

『叙々苑』の店舗では、世間話や商談をしながら、焼肉をシェアして食べなくてはいけないけれど、駅弁なら、たった1,800円で肉を独占できるうえ、自分のペースで食べることができます。『叙々苑』弁当をつい買いたくなる理由は、そんな高級焼肉への憧れにあるのかも知れません。

ランキング第1位
『ミート矢澤』の黒毛和牛ハンバーグ弁当

黒毛和牛ハンバーグ弁当1,780円
黒毛和牛ハンバーグ弁当1,780円

 五反田の精肉卸直営店の『ミート矢澤』の「黒毛和牛のハンバーグ」。1度食べると、ハンバーグの概念が変わるほど美味しいと言われる逸品です。その焼きたての味が食べられるのがこの駅弁。

 ハンバーグに使用するミンチ肉は精肉卸店『ヤザワミート』厳選の最高級黒毛和牛100%で、旨みの濃厚な、「ウデ」「スネ」「ネック」といった部位や、サーロインステーキを成型する際に出る切り落とし等を贅沢に配合しています。

 その黒毛和牛の様々な部位を絶妙な配合、手ごね、焼く前の空気抜き、そして焼き加減まで、熟練の職人技で作られます。だから、焼き上がったハンバーグは、肉汁がぎゅっと閉じ込められて、ふっくらした爆弾型。

 口に入れると、ジューシーな肉汁があふれ出ます。この感激を味わった人は、必ずと言っていいほどリピーターになるのだとか。1,780円は決して安くはないお値段ですが、食べれば、むしろ「安い!」と思うほどの美味しさですよ。