居酒屋メニューに合わせるときのマリアージュのポイントは?
今回、メルシャンが主催するロゼワインのセミナーに参加したのですが、そこで用意されたのは餃子、豚平焼き、鶏のから揚げといった、わかりやすい“居酒屋メニュー”でした。これが本当にロゼワインに合うのか半信半疑だったのですが、その心配は取り越し苦労だったんです。

コドーニュの「アナ・デ・コドーニュ・ロゼ スリーバーボトル」は、スペインで人気の高いワインです。夜間から早朝に収穫したピノ・ノワールとシャルドネを使用し、かなりシャープな味わいです。油を使う中華料理、たとえば餃子との相性はもちろん、食前酒にもぴったり。華やかなボトルデザインはお花見に持参すると喜ばれそうですね。


続いて紹介するのが、シャトー・メルシャンの「シャトー・メルシャン アンサンブル ももいろ」。メルローをメインに、マスカット・ベーリーAなどをブレンドした日本産の辛口ロゼワインなのですが、単体で飲むと甘みが感じられます。そこで合わせるのが豚平焼き。ソースの甘さで先ほど感じたワインの甘さはどこかに消え、料理の味に深みが生まれます。この組み合わせは本当に意外でしたが、たこ焼きやお好み焼きにも合いそうです。


ロゼワインでありながら、しっかりと赤ワインの味が感じられるコンチャ・イ・トロの「カッシェロ・デル・ディアブロ ロゼ」は、から揚げなどのスパイシーな料理に合わせましょう。ワイン自体にブラックベリーやラズベリー、ストロベリーなどの酸味や香りがあるので、多少インパクトのある料理が合うんですね。


また、幅広い料理に合うロゼワインとして、軽やかな酸を感じさせる有機ロゼワイン、ドメーヌ・カズの「カノン・デュ・マレシャル ロゼ」も用意されていました。こちらはアクアパッツァなど白身魚に合うのだとか。
ロゼワインと一言で言っても、その味わいは多種多様。普段ワインをあまり飲まない人はもちろん、ワイン好きな人も納得できるに違いありません。今年のお花見は、ロゼワインで華やかさを演出してみませんか。
(取材・文◎今西絢美)
●DATA
>>メルシャン