秋も深まり、日に日に寒くなってきました。体を温めるなら、やっぱり鍋がいいですね。最近は、さまざまな味が楽しめる鍋つゆが出ていて迷うほどです。そんな中で、ものすごく面白い鍋つゆを近所のスーパーで発見しました。それはあごだしで有名な『久原』から新発売された「〆で味変 2度旨い鍋」シリーズ。
「〆で味変 2度旨い鍋」シリーズは王道のとんこつ味やコチュジャンの旨辛鍋、さらにレモン鍋などの4種類がありますが、何が斬新かというと、1度に2つの味が楽しめることなんです。
というのは、1つの袋の中に「始めの鍋つゆ」と「〆のつゆ」がセットになって入っていて、最初に「始めの鍋つゆ」で鍋の肉や野菜を楽しんだ後、〆に麺やごはんと「〆のつゆ」を一緒に入れます。すると驚くくらい味が変わるんです。
たとえば旨辛鍋の場合――
「始めの鍋つゆ」では、コチュジャンや豆板醤、あごだしが効いた旨辛味。味噌や魚介出汁が豚肉や野菜に染みて、箸が止まりません。
そして〆に中華麺と「〆のつゆ」の素を投入すると……。なんと、すっぱ辛い酸辣湯麺風になるんです。黒酢、豆板醤、赤唐辛子の辛みと鍋の出汁によるスープは最高! もはや最初の鍋は、この〆の麺のスープ作りのために食べていたのでは? と思うくらい絶品なんです。
そして、やっぱり『久原』のあごだしがじつによい仕事をしているというか、深い旨味を醸し出してくれているんです。
そして、このシリーズの4種の中で、筆者のイチオシは「レモン鍋」。これ、酸っぱいモノ好きや、エスニック好きの方は絶対ハマると思います。
レモン鍋は、鶏肉の旨味と昆布、焼きあごだしに、レモンとゆずの風味が効いていて、とても爽やか。ここに鶏のつくねや鶏もも肉、野菜を入れると、永遠に食べられそうなくらい美味しいです。もちろん、最初はこれだけでも十分満足していたのですが…
鍋の具を食べ終わったら、「〆のつゆ」と春雨や米麺(ライスヌードル)を入れます。すると、まるでベトナムのフォーのスープを彷彿させる味に変化。これが専門店にも引けをとらないくらい本格的で美味しいんです。
ちなみにこのレモン鍋についてくる「〆のつゆ」には、ナンプラーや“久原特製”の焼きあご魚醤、生姜、魚介の旨味、柑橘系の酸味。香りもよくて、酸味と旨味がたまりません。
通常の鍋の場合、七味や一味、ゆず胡椒、レモンやライムといった味変アイテムがあると楽しいものですが、この「〆で味変 2度旨い鍋」は不要。欲しい味のアイテムすべて入っているから何もいりません。完璧なんです。〆を食べることがこんなに楽しみになる鍋つゆは初めて!
さらに嬉しいのは、1袋に1人前×2食入りなので、1人暮らしの人も気軽に鍋を楽しめること。ぜひ、皆さんも試してみてください。
(撮影・文◎土原亜子)