牡蠣を剥く楽しさを初体験!

後日、配達されたクール便の箱を開けると、特別な包装紙に包まれ、磯の香りが充満しています。なんでも鮮度を保つためにこの包装紙にも海洋深層水を染み込ませているんですって。
箱の中には、まるで漁港の市場で並んでいるような立派な牡蠣がゴロゴロ! 牡蠣パーティーを楽しむために集まった友人たちから、一斉に歓声が上がります。

牡蠣たちは、3~5月にしか食べられない島根県の海土町の岩牡蠣「春香」と、長崎県五島列島の岩牡蠣「椿」、さらに、兵庫県室津産の真牡蠣「真」と、広島県室津産の真牡蠣「情熱の雫」の4種類でした。自分の家に、この総勢20個の牡蠣が並ぶと、それはかなり圧巻の光景です。

しかし、よく考えてみれば、牡蠣の殻を剥くのは筆者も友人たちも初めて。付属の説明書を見ながら剥き始めます。とくに岩牡蠣の殻は、まさに岩のように硬く、「絶対開くもんか」と言わんばかりに頑丈に口を閉じているのです。
牡蠣を剥くプロである「打ち子さん」や「剥き子」のように、瞬時に剥くことは全くできません。最初の1個目は「これでもか、これでもか」とナイフを突き立てるも、一向に開けられず、食べたさのあまりにハンマーで割ってしまいたくなるほど。しかし、いったんコツをつかむと、これがなかなか楽しくて、皆で殻剥きに夢中になって、一心不乱。

苦労して殻を剥くと、そこには、キラキラと輝く肉厚の牡蠣の身が。まるで、宝石を見つけたような気分です。殻にはたっぷりの牡蠣汁も溢れんばかり。これを1滴も逃してなるものかと、殻に口を近づけて牡蠣ごとツルンっと滑り込ませます。ああ、なんと美味しいんでしょう。鳥肌が立ちます。

そして、4種類の牡蠣を食べ比べてみると、食感も味わいもびっくりするほど違うのです。人によって好みは分かれましたが、筆者はとにもかくにも島根県隠岐海士町の岩牡蠣「春香」と長崎県五島列島の「椿」に完全にノックアウトされました。これまでの人生で食べた牡蠣の中でもトップクラスに美味しい!
というわけで、この「春の牡蠣まつり」パーティセットは、4月16日までの限定なのですが、これから夏に旬を迎える牡蠣のセットなども登場する予定だそうなので、ぜひ「e-オイスター」をチェックしてみてください。
(撮影・文◎土原亜子)