東京産ワイン「BookRoad」はどう造られている?

このように都市型ワイナリーとして注目を集めている『BookRoad』。ワイン造りを手がける須合さんにワイン造りを始めたきっかけやこだわりについて訊いてみました。
「元々、当社はレストランなど飲食店を運営しており、私も以前は接客を担当していたのですが、おいしい料理やお酒を召しあがっている時のお客様の笑顔や楽しい会話などに触れるのが大好きで。人を楽しく笑顔にできるお酒が造れたらと思い、ワインの造り手を目指すようになりました」
そのためにこだわったのは、徹底した「素材」と「造り」だと言います。

素材として使うぶどうは全て国産。しかも長野県と山梨県の契約農家や茨城県の自社農園で栽培されたものに限られます。もちろん農作物ゆえ、その年によって出来不出来があるため、そこからさらに厳選。そのため、収穫時には須合さん自身が現地に赴き、ぶどうの状態を確かめているそう。

一方、醸造時にまずこだわっているのは、採れたてのぶどうをいち早くワインにするという点。素材となるぶどうの風味を出すことに重点を置いているそう。『BookRoad』のワイン全体の特徴として、フレッシュさが感じられるのはそのためなんですね。
「『BookRoad』が造るのはデイリーワインが中心。かしこまらず、気軽にワインを楽しんでいただければ。私達のワインが、皆さんの楽しい時間を作る手助けとなる存在になってくれれば嬉しいです」(須合さん)
造り手の思いがたっぷりと詰まった『BookRoad』の東京産ワインで、おいしくも楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(撮影◎矢巻美穂 取材・文◎室井康裕)
●DATA
店名:BookRoad(ブック ロード)
住:東京都台東区台東3-2-40
TEL:03-5846-8660
営:平日12:00~15:00、18:00〜20:00、土・日曜12:00〜17:00
休:水曜
http://bookroad.tokyo/