海苔&おかかゴハンが美味しくてハマる!「のり弁」300円

まずはお弁当といえば、の代表格「のり弁」。白身魚のフライ、ちくわの磯辺揚げの他に、コロッケ1/2、きんぴら、大根の桜漬け、そして海苔&おかかゴハン。タルタルソースと白身魚のフライ用のソースも入っています。
一般的な「のり弁」より、コロッケがある分、おかずが多い気がする? 得した気分になれますが、実はこのお弁当、海苔&おかかのゴハン部分が衝撃の美味しさ。砂糖醤油で煮たおかかが、しっとり海苔と相まって、ゴハンの美味しさをぐわっと広げています。「おかかは炊いたのをそのままのせるのではなく、食べやすくフードプロセッサーでカットしてからゴハンにのせているんですよ」と広報担当の米田さん。美味しいおかかおにぎりのゴハン部分と、いろんなおかず部分がある感じ、と言ってもいいかも。このゴハン、2倍あってもいい!
「朝6時から開いている北松戸店や朝8時からやっている鍛冶町店などでは、朝ごはんにのり弁、昼ご飯に別のお弁当と、朝まとめて2つ買っていくお客様も多いですね」。なるほど。小腹が空いた時用に「のり弁」を買っておくのももいいかも。
ボリューム満点! バラエティ豊富な「野菜炒め弁当」400円

この日の日替わり弁当は「野菜炒め弁当」。名前こそ野菜炒め弁当ですが、白身フライに油淋鶏、きんぴら、パスタ、大根の桜漬け、ポテトサラダなど、おかずが充実。これで400円ってすごい。とってもお得感のある内容です。
野菜炒めは豚肉、キャベツ、もやし、にんじん、玉ねぎなどで、どこか家庭的な美味しさ。もちろんゴハンとの相性も抜群です。「日替わり弁当はサイトでも紹介しているほか、店頭でも1週間の日替わり弁当のメニューを渡しています。これを見て買いに来るお客さんも多いですね」。なるほど。だから店に入ってすぐお弁当を決める人が多かったんだ!
月曜日は「洋風弁当」と「カキフライ・ハムカツ弁当」、火曜日は「カニクリームコロッケ弁当」と「中華盛合せ弁当」、水曜には「照焼きチキン弁当」と「幕の内風弁当~竹の子ご飯~」、などなど、前日と同じ、毎週同じ、1週間の中で再登場、という日替わりメニューは一切なく、毎日買いに来ても飽きないようになっているのも魅力です。
焼き魚&煮物と、脇役たちがいい仕事してます!「さば弁当」400円

いくら神田がランチ激戦区だからといっても、定食を食べようと思ったらそこそこの値段になるものです。それがこの弁当だと400円。カップの味噌汁でも買えば500円程度で充実の焼き鯖定食になっちゃう。コスパが良すぎます。
「弁当店を名乗る上で、鮭と鯖は外せませんでしたね。副菜などはその日によって変わるのですが、魚を食べたい人なら煮物がいいだろう、というように、購入されるお客様のことを考えた副菜にしています」と米田さん。
冷めていてもふっくら肉厚のサバの塩焼きに煮物、そして青菜、キンピラ、卵焼き、ポテトサラダ、漬物。青菜の緑、人参のオレンジ、卵焼きの黄色、桜漬けのピンクなど、色合いもいい「さば弁当」。副菜がちょこちょこ多種類あるのって、女性が好きなタイプの弁当かも。これをすべて自分で作る手間、時間を考えたら400円って改めてすごいなぁと感心です。

お弁当に使用しているお米は全て、北海道南留萌産、特Aランクの「ななつぼし」。冷めていてもほんのり甘く、旨みを感じられるのが特徴です。
「うちはそもそも、『百笑一生』という会社で、南会津でお米を作っているんですよ。美味しいお米に付加価値をつけるべく、お弁当として販売したのが始まりです。冷めても美味しい、お弁当にあうお米を探した結果、北海道のななつぼしになったんですよ」と米田さん。ちなみにゴハンは、温度管理をしっかりとしたところで保管、炊く前日に精米したばかりのもの。「お米の味はそれこそ当社のプライド、こだわりですね」。
おかずに関しては、「美味しいお米に合う、ゴハンが進むおかず」を意識したもの。メニュー開発には今後も力をいれていくそうです。ほとんどのお店が11時~14時前までの短時間営業ですが、今後はUber Eatsの取り扱いを始め、店舗から半径3キロ以内の場所なら配達サービスも。詳しくはHPをチェック!
最初は300円均一で話題になり、その後ゴハンの美味しさでリピーターが増え、今では1日に1500人が購入しているそうです。流通コストの削減、外観部分のコストカットなどで経費を抑え、その分良心的な価格でお弁当を出している『お米屋の弁当 俵屋』。どこかホッとする美味しさでした!
(取材・文◎石澤理香子)