東京みやげの最高峰。夏目漱石もハマった銀座『空也』の「空也もなか」はなぜ令和の今も変わらず美味しいのか【和菓子に恋して】

東京みやげの最高峰。夏目漱石もハマった銀座『空也』の「空也もなか」はなぜ令和の今も変わらず美味しいのか【和菓子に恋して】
食楽web

●銀座の老舗和菓子店『空也(くうや)』といえば、明治の頃から夏目漱石ら文豪や歌舞伎役者たちにも愛された“東京遺産”とも呼べる店。その魅力を改めてご紹介します。

『空也』の代名詞ともいえる「空也もなか」といえば、東京の名品土産としても必ず名前があがり、予約でしか買えない日もあるほどの人気。明治から令和に至るまで、愛され続ける美味しさの秘密を5代目の山口彦之さんに伺いました。

 明治17年、上野・池の端で開業した『空也』。しかし、戦災のために店が焼失し、現在の銀座6丁目、並木通りに移転したのは昭和24年のこと。時代ごとの素材の違いによって味わいに微妙な差はあっても、いつ食べても美味しいことだけは変わりません。

 なかでも「空也もなか」は、予約がほぼ必須の入手困難な人気商品。朝から餡を仕込み、1日8000個ほど作ってもあっという間に完売してしまうからです。