リニューアルに丸1年かけた究極の「バナナパウンドケーキ」とは

そして、2024年4月27日より販売するのが、「バナナパウンドケーキ」です。開業当時からの人気商品でしたが、「バナナ問屋としてもっとこだわりたい」という思いから、販売を休止。約1年かけてリニューアルを行いました。
バナナの香りや食感を最大限に表現するべく、エクアドル産のバナナを使用。ピューレにしたり、カットしたり、丸ごと使ってみたり、様々な角度からバナナ本来のおいしさを追求しています。
![オーブンの中でじっくりとロースト [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/04/20240423-bananapund05.jpg)
加工する前にシュガースポット(表面の黒い点)が出るまで追熟させ、皮のままのバナナを2時間低温でローストすることで糖度を上げています。
パウンドケーキというと、どっしりとした食感をイメージするかもしれませんね。その名の通り小麦粉、バター、砂糖などをそれぞれ1パウンドずつ使うため、目がつまりやすくなりますが、この「バナナパウンドケーキ」は小麦粉の量が多くなりすぎないようにアーモンドプードルで調整するなど、ふわっとくちどけのよい生地に仕上げています。
例えるならフランスの「パン・ド・ジェーヌ」(アーモンド含有量の多いしっとりとした生地)に近い作り方だそうです。

パウンドケーキのくちどけ感にもおどろきますが、バナナの甘み、酸味、香り、ともにフルーツとしてのおいしさを再発見できる一品です。
冷蔵庫でしっかり冷やしてからいただくのがパティシエールのおすすめ。バナナテリーヌのようになってよりリッチにいただけるそうです。パッケージや袋のデザインもうっとりするほど素敵で、おもたせとしても重宝しそう。ぜひ覚えておきたい名品です。
(文◎亀井亜衣子)