牡蠣小屋は生やフライじゃなく、“炭火焼き”でいただくのが王道の食べ方!

牡蠣というと、生か牡蠣フライが王道かと思っていましたが、太良町では炭火で焼きます。濃厚な味わいなので、「レモンも何も付けずにいただくのが一般的」だそう。ちなみに牡蠣は、ひとカゴ1100円と良心的な値段なのも嬉しいですね。
まずは熱くなった網の上に牡蠣を並べ、口が開いたらひっくり返して少し待ちます。焼きあがった牡蠣は、網の上のままナイフで殻をぐっと開けてそのままいただくのもあり。皿の上に乗せてから、ぷりぷりの牡蠣をつるっといただくのもあり。

時々、バチバチッと焼けた牡蠣の殻が飛び散ったり、火の粉が舞い上がったり、なかなかエキサイティング! フロアからは時折、「オォーッ!」と歓声が上がります。そんな活気あふれる中でいただく牡蠣は尚更、おいしく楽しいんです。

有明海はプランクトンが豊富で、牡蠣がよく育つといいます。冬が深まるにつれ大粒になり、濃厚な味わいが楽しめます。

食べ終わった貝の殻は足元に置いてあるバケツの中へ、バンバン捨てていきます。牡蠣小屋は海沿いなので、海を眺めながら食べるのも一興です。
牡蠣だけじゃない! ハマグリなどの貝も濃厚な旨さ

続いて「はまぐり」や、オレンジ色が美しい「ヒオウギ貝」も食しました。なじみのない人も多いかもしれませんが、これが想像以上に濃厚で味わい深い。ついついビールが進み、笑顔になります。

大ぶりのハマグリもたまりません。食べ頃になれば殻が開き、美味しそうなハマグリの香りが辺りに充満。醤油をジュワッとかけていただきます。
身はプリッと肉厚。貝柱がなかなか取れない時は、貝にこびり付いている殻の表側をナイフでスリスリするとはがれやすくなります。これを「くすぐる」とも言うので覚えておくといいかも。
牡蠣にハマグリ、ヒオウギ貝と女子3人でたらふく食べましたが、ビールも入れて約7500円とお得に堪能しました。
![焼き方もしっかり説明されているので、素人でも安心です [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2022/12/20221222-kakikoya11.jpg)
ちなみに、テーブルにはそれぞれの貝の焼き方が書かれたシートもあるので、参考にしながら焼きましょう。広いフロアではみんな、牡蠣焼きで盛り上がっているので賑やかそのもの。そんな中で焼き方をいちいち尋ねるのも野暮なものですよね。

佐賀県太良町は「月の引力が見える町」と言われ、目の前の海はなんと干満差が最大6mと日本一。海中鳥居があり、潮が満ちていると有明海に神社の鳥居が浮かび、干潮時には鳥居をくぐることができます。「牡蠣小屋」と合わせて、ぜひ訪れて欲しい名所です。
調査結果
佐賀県太良町の「牡蠣小屋」で味わう「炭火焼き牡蠣」はプリプリと濃厚かつ瑞々しい味わいで、今まで食べた牡蠣の中で一番のおいしさでした。ワイワイと自分たちで焼く楽しみも、旨さを増す要因の一つ。海岸沿いには牡蠣が味わえるお店が多数点在しているので、是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
(撮影・文◎小島直子)