
●「牡蠣小屋」発祥の地として知られる佐賀県太良町へ潜入し、絶品すぎると噂の旬の「牡蠣」を味わってきた。生でもフライでもない、本場ならではの食べ方とは?
なにかと地味な扱いを受ける九州・佐賀ですが、実際に訪れてみると、なんともおいしいもの尽くし。魚介や佐賀牛、みかんなど名産はさまざまありますが、なかでも有明海に面した佐賀・太良町の「牡蠣」は、地元の人も色めく逸品なのです。

今は牡蠣のベストシーズン。海岸線に点在する「牡蠣小屋」が大いに賑わいます。この有明海沿いの国道207号線は「たらカキ焼き海道」とも呼ばれ、そこに並ぶ牡蠣小屋ではブランド牡蠣「竹崎カキ」がいただけます。塩分濃度の低い有明海で育った牡蠣は甘味が強くてぷりっぷり。身の水分が少ないため、焼いても縮まないのだとか。

今回、佐賀を訪れていた著者が向かったのは、数ある牡蠣小屋の中でも行列ができていた『竹崎海産』。入り口には生簀があり、牡蠣はもちろん、はまぐり、ヒオウギ貝、サザエなど、あらゆる貝類がずらりと並び、一気にテンションが上がります!

この生簀前で気分を十分盛り上げてから、フロアへ通されます。すべてのテーブルには炭火焼きグリルが備え付けてあり、あとは焼くだけ。テーブルにはトレイや牡蠣用のナイフ、軍手が用意され、準備万端です。いざ、実食!