「フリーズドライの匠 かつ丼の素」を実食してみた!

手間のかかる「かつ丼」がお湯120ml、60秒待つだけで出来上がる画期的な一品。従来、揚げ物はフリーズドライには適さないと言われていましたが、2015年に「チキンカツの玉子とじ」を開発以降、その味と技術力の高さに注目が集まりました。
今回は満を持して豚肉で勝負! 1食950円と専門店さながらの強気な価格も気になるところです。

袋を開けると、かつ丼らしきものがお目見え。お湯をかけただけで、本当にかつ丼になるのか? ここではまだ疑いのほうが勝っていました。
お湯120mlを全体に行き渡るようにかけます。ここだけ手間ですが、しっかり計量するのがベター。お湯がかかったら箸でやさしくほぐし、ご飯をもった器に移したら完成です。

さっきまであんなにカサカサだったのに! 一気にそれらしい風貌になりました。かつおと昆布のダブル出汁が食欲をそそる良い香り。肝心のとんかつもは衣をしっかりまとっていて味もしみています。意外と肉厚なのもうれしい驚き。

さて、期待を込めて一口。肉は硬すぎることなく、ほどよい繊維質があり、粗食するたびにかつ丼らしい満足感が高まります。濃いめの出汁と甘辛のかえしとの相性もバツグン。肉自体の旨みもしっかり残っています。
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見よ、この玉子のフワフワ、トロトロ加減を。この玉子だけでもご飯が進みます。よくあるフリーズドライの卵スープにあるような卵とは一線を画します。作りたてと言うには大げさかもしれませんが、お湯をかけただけとは到底思えません。技術の高さに感服です。
とはいえ価格の高さはネックとなりますが、味、完成度、話題性、サプライズのすべての要素を含めたらアリだと感じました。フリーズドライの進化が凄すぎる、というシンプルな感動があります。ギフトにもすごく喜ばれる商品なのではないでしょうか。
(撮影・文◎亀井亜衣子)