昔ながらの食堂で味わう絶品うどん! 食堂『エース』

まずは大阪に来たら“うどん”だと、食堂『エース』へ。ここは1階敷地内の外向発売所「ボートパーク住之江」にあります。本場からもここに来るためだけに、外向発売所に行く人も多いという人気ぶり。昔ながらの食堂といった雰囲気で、うどんにそば、ラーメン、おでんなどが食べられます。
早速、お店イチオシの「肉うどん」をいただきます。まずはスープを一口。ダシが効いて旨すぎる! 牛肉もたっぷり、大阪で人気の「肉吸い」を思い起こさせる味。これは旨い。「うちのダシは昆布とカツオでとってます。少し甘めに仕上げているんですよ」と話す店長。甘みを感じる美味しいダシに、1軒目から感動しています。
各階売店では、大阪で食べたいものが集結!

『ボートレース住之江』には、食堂が3つ、売店は6つ、合計の9の飲食店が営業しています。ここには大阪名物がたくさんあって、食べ歩きもとっても楽しいんです。
それでは本場の南スタンド1階の売店「七福」へ。気軽に食べられるイカ焼きやフランクフルトなど、軽食のお店です。

ここのお目当ては、大阪名物「どて焼き」。とろけるような牛すじ肉は、甘めの味噌味で、いくつでも入りそう。お好みで一味をかけてピリ辛味にするのがおすすめです。

店頭で飛ぶように売れていたのは「やきもち」。しっかりと焦げ目をつけて、甘辛の醤油でいただきます。これはもう説明いらずの美味しさで、年間を通して販売しています。
お好み焼きにたこ焼きはココ! 老舗の売店『V&S』

続いて南スタンド2階の売店『V&S』へ。住之江ファンには「南売店」と呼ばれていますが、正式名称は『V&S』といいます。住之江の飲食店の中で最も古く、創業48年となる老舗の人気店です。ここには大阪名物がたくさんあって、お好み焼きにたこ焼き、ホルモンなどがずらりと揃います。

『V&S』の人気メニューは、お好み焼きとたこ焼き、ホルモンの3つ。場内でお好み焼きはここだけ。たこ焼きはふわとろ系でとってもやわらか。甘めのソースとマヨネーズがたまりません。

人気のメニュー3つ目のホルモン。焼肉のタレをベースに、ニンニクとしょうがが効いてめちゃめちゃ美味しい。ホルモンは焼いてからじっくり煮込みます。これは関東にはちょっとない味で、クセになりそうな旨さです。
やわらかホルモンやホルモン丼が大人気! 売店と食堂の『ニュートップ』

気軽に軽食、しっかり食事と両方楽しめるのは、南スタンド1階の『ニュートップ』。売店では焼きそばや揚げ物、たこ焼きと食べ歩きにぴったりなフードが揃います。ここでのいちばん人気は「ホルモン」(450円)。茹でて焼いて煮込むという手間ひまをかけた牛のホルモンに、秘伝のタレをたっぷりつけていただきます。タレは、普通、中辛、辛口の3種類から選べます。

人気のホルモンをもっと堪能したいなら、ホルモン丼を。牛のフワなどのホルモンがたっぷり。ニンニクに甜麺醤、豆板醤などを加え、ピリ辛風味の仕上がり。ゴロゴロと大きな肉がたっぷりで大満足です。
指定席エリアでゆっくり食事! 食堂『かちふね』

最後は、有料席エリアにある『かちふね』。有料席のお客さんだけが利用できる食堂です。店内は広くとってもキレイで、定食が楽しめます。お店のイチオシメニューは「牛さがり肉定食」で、ほどよい歯応えの牛さがり(ハラミ)を、焼肉のタレとワサビでいただきます。

こちらも人気メニューの「カツサンド」。パンの中身にキャベツはなく、揚げたてのカツのみ。甘辛いソースに、カツの味がダイレクトに味わえると評判なのだとか。
・・・・・・・・・
大阪の名物が一堂に楽しめる『ボートレース住之江』のグルメ。筆者が驚いたのは、モツの味です。関東では下茹でのあと煮込むというのが一般的ですが、大阪ではモツは一度焼いてから煮込むということがわかりました。また味付けは、関東では味噌か醤油が多いのですが、大阪では焼肉のタレが大活躍。これにニンニクやショウガ、辛味を加えるという、濃いめの味付けになっています。これはクセになりそうな味わいで、うどんやお好み焼き、たこ焼きはもちろん、モツの煮込みもぜひチェックしてみてください。
●DATA
ボートレース住之江
住:大阪府大阪市住之江区泉1-1-71
TEL:06-6685-5112
営:レース開催日 ※スケジュールはH Pにて確認してください
https://www.boatrace-suminoe.jp
休:レース開催以外休業
※価格は全て税込
●著者プロフィール
矢巻美穂(やまき・みほ)
内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。単著としてネパール、台湾、ウズベキスタン、韓国などのフォトガイドブックを執筆。近著は『東京で台湾さんぽ』(イカロス出版)。また、YouTubeで「旅ちゃんねる MinMin Tour」をオープン。これまで取材に行って、本当に美味しかった店や行ってよかった人気スポットを紹介。ボートレースのグルメ情報も絶賛公開中!