生タイプめんの味わいはいかに?

生タイプめんが一般的な即席麺とどう違うのか確かめるべく、最初にいただいたのは、最近ラインナップに加わったという「めかぶ入りわかめ」。パッケージを開けてみると、かやくが入った粉末スープの袋と、子どもの頃に給食で食べたソフト麺のようなうどんが登場しました。
作り方は2通りあります。(1)うどんだけ器に入れてお湯を注ぎ、1分待った後に湯切り口からお湯を捨て、かやく入りスープを加えてもう一度お湯を注ぐ、(2)かやく入りスープとうどんの両方を器に入れてお湯を注いで1分待つ――のどちらか。

具材はわかめ・めかぶ・ごま・ねぎが入っています。ホタテのダシが効いたスープは、わかめやめかぶの旨みも相まって、潮の香り豊かな優しい味わい。具材の量も多く、わかめとめかぶでうどんが隠れてしまうほど。

さっそく食べてみるべく、うどんを箸でつかもうとすると、麺がつるつる過ぎて麺からつるりと滑り落ちていきそうになります。さらに、今まで食べた即席麺とは違い、麺1本1本のボリューム感がスゴい。
口にしてみると、まるでうどん屋さんで食べるようなつるつるもっちりの本格派。硬すぎず柔らかすぎず、ちょうど良い食感。このおいしさが即席めんで楽しめるなんて! 正直、かなり驚きました。
柚子の香りが華やかな「お吸い物」も最高

続いては、高知県産ゆず果汁と愛知県製造の白醤油を合わせた「お吸い物」。もちろん、お吸い物とはいえ、うどんも入っています。
お湯を注いだ瞬間からゆずの華やかな香りがふわりと立ち上ります。味わいにもきちんとゆずの風味が感じられて、なんとも上品な味わい。食べている途中でゆずが歯に当たる度に広がる独特の苦みが、味わいのアクセントとして◎。
梅の酸味でさっぱり食べられる「梅じそ」

続いての「梅じそ」には、和歌山県産南高梅と国産の赤しそが使われています。梅の香りと酸味が味わいのアクセントになっていて、梅ならではの酸っぱさが食欲をそそります。暑くて食欲がわかない日にはぴったりかも。
具材には梅肉・オクラ・玉子・赤しそ・ねぎが入っており、オクラがちゃんと星形に開いていて、特有のねばねば感もあって、つるつるとすすれます。
昆布の風味豊かな「とろろ昆布」

最後は北海道産とろろ昆布を使用した「とろろ昆布」。とろろ昆布のおかげで、スープにとろみが出て、うどんとしっかり絡みます。昆布の豊かな風味が広がって、なんともほっこりする味わい。具材には、とろろ昆布のほかに、揚げ玉とねぎが入っています。揚げ玉の香ばしさが食欲をそそります。
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というわけで、4種類を食べてみましたが、こだわりの生タイプめんはかなり秀逸でした。どれも小さめなので、ランチにするならおにぎりを1つ足すとちょうどいいかもしれません。4商品ともしっかりダシの効いたスープなので、うどんを食べ終わったあと、スープにおにぎりを入れて雑炊風にしても絶対おいしいはず。ぜひお試しあれ。
(取材・文◎きなこ)