
突然ですが、筆者が子どもの頃、大好物だった家庭料理の1つに「コンビーフのキャベツ炒め」があります。いま思えば、ノザキの缶詰のコンビーフを使ってキャベツと炒め合わせるだけの至極簡単な料理ですが、その1皿が出ると、「ご馳走だ!」と喜んでいたものです。
なぜそんなことを思い出したかというと、コンビーフ味のカップ麺が新登場していたからです。それが今回ご紹介する「ノザキのコンビーフ味 塩焼きそば」(240円)。
ノザキのコンビーフといえば、みなさんもご存知、牧草地に牛のイラストが描かれた枕缶で、付属のカギのような細い棒で巻き上げて開けるのが特徴でした。昨年、その缶詰が70年の歴史に幕を閉じ、新パッケージにリニューアルされたというニュースを目や耳にして悲嘆に暮れた人も多いでしょう。
この新発売のカップ焼きそばは、そんな愛着のあった頃の缶詰を彷彿させるパッケージ。思わず手に取ってしまい、期待を膨らましたわけです。しかし、パッケージをよ~く見ると、右上に「ノザキのコンビーフを入れるとさらに美味しい!」と書いてあります。

「こ、これは…」と思わざるを得ません。なぜなら、ノザキのコンビーフはキャベツと炒めただけで美味しくなる優秀食材。我が家で作るテキトーな焼きそばですら、ノザキのコンビーフを入れたら間違いなく美味しくなるでしょう。
そこで、コンビーフを入れる贅沢技は使わずに、まずはこのカップ焼きそばだけで食べてみることにしました。