オーダーメイド・サンドイッチでおなじみ『サブウェイ』に、5月後半から「腸活サンドチキン＆チーズ」という新メニューが登場しているのをご存知でしょうか？ 筆者はつい最近まで知らなかったのですが、先日、東京・明大前にあるサブウェイに行ったときにそのメニューを見つけました。
腸活サンドを試そうかとも思ったのですが、この日はいつもの「ターキーブレスト」と「ミネストローネ」のセット（800円）を注文しました。なぜなら、「腸活サンド」を頼んだ場合のリスクが頭に浮かんだからです。
一体、腸活サンドを頼むのに、どんなリスクがあるんだよ？ とお思いかもしれませんが、近年、就活、婚活、朝活、妊活、終活、恋活など、自分が力を入れている活動を表明する言葉が多くあります。それがサンドイッチの名前になると、どうなるのか。
例えば「婚活サンド」の場合。注文した瞬間に、「私は今、絶賛婚活中です！」と宣言していることになります。このとき、居合わせたお客さんたちに「この人、結婚したいんだな」と認知されると共に、「今はフリーなわけね」と思われるわけです。
個人情報保護が叫ばれるこの時代にあって、これは由々しき事態というほかありません。「腸活サンド」も一緒です。注文した瞬間に、店員さんをはじめレーンに並ぶ人たちに、「この人、腸を活性化したいのね」と認知され、もっと言えば「便秘もしくはお腹ピーピーの人なのね」と思われるわけです。
自意識過剰なんだよ！ と怒られそうですが、サンドイッチを頼んだだけなのに、個人的な“腸情報”が赤の他人に知れ渡るなんて「怖っ」と思ってしまったわけです。
そんな矢先、大学生らしき女子2人が入店。一人が「チョーカツお願します！ ハニーオーツで」と注文。もうひとりも「私もチョーカツ、ウィートで」、「あとミネストローネも2つもお願します！」と、明るく楽しそうに注文しているのを目撃。
二人の会話を聞いていると、「うちらチョーカツ2週目だよね」「けっこう、すでにいい感じじゃ？」などという会話が交わされているのです。
なんだと？ どうやら、彼女たちはこの腸活サンドを毎日のように食べているようです。じめじめと暗鬱な思考に身悶えしていた自分が恥ずかしくなりました。それにしても、腸活サンドの何がそんなにいいのでしょう？
