「土鍋ご泡火炊き」による究極の炊き技を実現

ごはんをもっともおいしく炊き上げるのは「釜炊き」と言われています。そんな釜炊きを炊飯器で実現すべく、土鍋ご泡火炊き JPL-G100では内なべに本物の土からできた蓄熱性の高い「本土鍋」を採用。三重県四日市市の「萬古焼(ばんこやき)」という陶器でできています。
本体の底には「遠赤土かまど」を組み込んで釜にしっかり熱を伝える工夫を施し、最高温度約280℃という土鍋ならではの高火力を生み出しています。

また、内なべを土鍋にすることで均一な大量の泡が発生し、その泡がお米の表面を包み込むのも特徴です。これによりお米同士がぶつからず、旨み成分であるデンプンが閉じ込められ、表面がつややかでもっちりした食感のごはんを炊き上げてくれるんです。
高温の蒸らしでごはんの甘みを引き出す

JPL型では「丹精(たんせい)仕上げ」という仕上げ技を採用しており、これもおいしいごはんが仕上がる理由のひとつ。この仕上げ技には2つの技術が用いられており、そのひとつが「多段階圧力構造」です。段階的に圧力をコントロールして、仕上げ段階での蒸らし温度を高いまま維持させて、徐々に温度を変化させてお米の甘みを引き出します。
もうひとつが「ハリつやポンプ」で、外気を取り込んで蒸らし時に発生する過剰な熱と蒸気を取り除き、余分な水分が出ないようにしています。これにより、ごはんにハリと弾力が生まれるわけです。
さらに、土鍋ご泡火炊き JPL-G100では、蒸らし工程で「間欠(かんけつ)呼吸」を新採用。これは呼吸を間欠に行い高温を維持して仕上げることで、ごはんのハリと甘みを引き出します。仕上げで余分な水分をコントロールすることも、ごはんのおいしさに繋がっているんですね。
本物のおひつのような保温でおいしさ長持ち

ごはんをおひつで保存するのは、水分を上手く逃しながら保温できる点にあります。土鍋ご泡火炊き JPL-G100では、おひつが“呼吸”することで空気と水分をコントロールする点に注目。ごはんが炊き上がったあと、「ハリつやポンプ」が稼働し、外気を取り込んで余分な熱と蒸気を放出する仕組みになっています。
この呼吸を制御するのは、本体の底に搭載された温度センサーです。呼吸が必要かどうかを温度センサーが感知して、温度を細かく制御してくれます。これにより、保温状態のごはんのにおいと黄ばみを低減し、炊きたてのおいしさをキープ。これなら、家族がごはんを食べる時間がバラバラでも、常においしい状態なので、慌てて冷凍保存する手間が省けそうです。
少量炊きや銘柄別の炊き分けにも対応

一般的に、ごはんは一度にたくさん炊いたほうがおいしいと言われますが、土鍋ご泡火炊き JPL-G100は「一合料亭炊き」機能を搭載しています。通常、5.5合炊きで1合を炊飯すると、炊飯空間が大きくなりすぎてお米に熱が均等に伝わりにくく、仕上がりも良くなりません。
しかし、一合料亭炊きでは、専用の土鍋中ぶたを使って炊飯空間を小さくできるので、1合炊きでも熱が均等に伝わり、香り高く甘みのあるごはんが仕上がるのです。
また、土鍋ご泡火炊き JPL-G100には70銘柄のお米を炊き分ける「銘柄巧み炊きわけ」に対応しており、各銘柄の良さを引き出す炊き方をしてくれます。これには「米・食味鑑定士協会」協力のもと、5700を超えるお米が集まる国内外最大のお米のコンクールで用いられる計測データを使用。水分率、たんぱく質やアミロースの量など、各銘柄の持つ特長を科学的に細かく分析して炊き分けるので、確かな仕上がりになるんです。

前モデルですでにタイガー魔法瓶の炊飯器は完成形に至ったのではないかと言われていましたが、さらに一歩進んだモデルになったことは間違いありません。内食需要の高まるいまこそ、使ってみたいのが土鍋ご泡火炊き JPL-G100のようなこだわりの炊飯器。

おいしいごはんが食卓に並ぶだけで、日々の食事がワンランクアップするはず。14万円という高級モデルではありますが、その恩恵を十二分に感じられること必至です。
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。