
都内の私立高校に通う良太(リョウタ)と周(シュウ)は、色気より食い気の腹ペコ男子。安くて旨くて、腹がいっぱいになる“俺らの三ツ星店”を探し、食べに行くのが楽しみ。そんな高1コンビが、土曜日の部活練習後に向かった先は、彼らの地元・杉並区荻窪にある『中華徳大』。

昭和49年創業の人気の街中華
僕らの地元・杉並区荻窪は、戦後屋台から始まった名店「荻窪中華そば春木屋」を始め、数々の有名店が並ぶ “中華そば”の聖地です。そんな中華そば専門店と並んで“街中華”屋さんも多く、フツーに見えてもかなりハイレベルだと聞きます。
僕らが気になっていたお店『中華徳大』さんも、一見、どこにでもある街中華屋さんですが、ちょっと立ち止まって見ていると、次々とお客さんが入って行くので、すぐに人気店だとわかります。
何が美味しいのかなと、学校帰りに、良太と店に近づいてみると、メニューの写真が貼ってありました。

そこには「五目炒飯」をはじめ、「肉からし炒飯」、「ほうれん草炒飯」など、チャーハンが何種類も。中華そば専門店が多い地で、チャーハンの種類が豊富だから人気なのかもしれません。とにかく僕らは腹ペコ、口を揃えて「食べたい!」
ただ、どの炒飯も1,000円前後するので、高校生の僕らにしては、ちょっぴり高め。覚悟が必要です。そこで、お小遣いをもらってから、次の休日に行こうということになりました。