
日本酒といえば落ち着いた雰囲気でしっぽりというイメージもあると思いますが、日本三大酒処でもある兵庫の灘に、そんな印象をガラッと変えるお店があるという情報をゲット!
しかも灘に存在している26蔵すべてのお酒が一ヶ所で飲めるということで、日本酒大好きな筆者としては心浮き立つ思いで出かけてきました。
灘五郷は豊かな自然が育んだ日本一の酒処

阪神電車でやってきたのは御影駅。駅を下りて南へ歩いて行くこと約10分、こちらが今回紹介する『灘五郷酒所』です。
灘五郷は兵庫県の灘一帯にある酒蔵が集中する土地の総称。東から今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷で、この5つをまとめて灘五郷と呼ばれています。
現在の感覚でいえば甲子園から三宮の少し手前というエリアで、京都の伏見、広島の西条と並ぶ日本三大酒処とされています。現在、26の酒蔵があり、『灘五郷酒所』ではそれらのお酒が一堂に会しています。
ちなみに灘五郷でのお酒の生産量はちょっと想像以上。江戸時代後期には、江戸で消費される酒の全体の8割は灘の酒だったといわれ、現在でも日本酒生産量の約25%に及ぶと言われています。

その背景として、灘五郷の北には水が豊かな六甲山があり、その水は宮水と呼ばれてミネラル豊富。しかも六甲からの吹き下ろす六甲おろしで寒暖差が大きく米も良質。さらに灘の目の前は海ということで、作ったお酒はそのまま出荷できるという、まさに酒造りに最適な立地と自然があったことが由来となっています。





