『サミットストア』の青果担当者に聞いた!旬の野菜&果物のおいしい食べ方&保存法とは

『サミットストア』の青果担当者に聞いた!旬の野菜&果物のおいしい食べ方&保存法とは
食楽web

●関東を中心に展開するスーパーマーケット『サミットストア』。青果部門の担当者がおすすめする、今が旬の野菜や果物のおいしい食べ方や保存方法を聞きました。

 あらゆる家事の中で、料理が最も負担に感じる人も少なくありません。しかもその前段階である「買い物」も家庭の中で重要な仕事であり、時として重労働を伴うことがあります。

 だからこそ、スーパーマーケットは楽しくて、ワクワクする場所が良い。そんな思いを解消してくれるユニークな会社が、『サミットストア』(以下:サミット)です。

 同社では、「日本のスーパーマーケットを楽しくする」という理念を掲げ、他のスーパーマーケットにはないエンタメ要素を感じさせる工夫が凝らされています。

『サミットストア ららテラス HARUMI FLAG店』
『サミットストア ららテラス HARUMI FLAG店』

 今回、東京都・晴海にある店舗で開催されたメディア向けツアーでは、店づくりや商品開発の裏側に潜入。この記事では、青果コーナーの取り組みと青果部の金森健人さんによる講習会の様子を中心にレポートします。

惣菜コーナーにも“青果らしさ”を。店内製造のフレッシュサラダ

 ツアーの最初に案内されたのは、「カットフルーツ&フレッシュサラダコーナー」。多くのスーパーではサラダが惣菜売場に並びますが、サミットではあえて青果部門の中で展開しているのが特徴です。

なんと店頭で販売している野菜や果物を使用しているのだとか!
なんと店頭で販売している野菜や果物を使用しているのだとか!

 サラダに使用する野菜は、実際に売り場で販売している野菜や果物。トッピングの豆腐やベーコン、モッツァレラチーズなどは、精肉や日配品コーナーで扱う商品を活かして作られています。

「家庭でも再現できるサラダ」をテーマに、売場全体の連携を生かした青果発の惣菜づくりが行われています。

小松菜は生で食べるのがおすすめ!
小松菜は生で食べるのがおすすめ!

 ここで紹介されたのが、小松菜の食べ方。炒め物に使う家庭が多いと思いますが、実は、生食もおすすめ。グリーンスムージーにも使えるくらいアクが少なめなので、ドレッシングをかけると、ほとんどえぐみや辛みも感じられるず、シャキシャキっとした食感を楽しめます。

バックヤードには、野菜の鮮度を保つための冷蔵庫にも潜入
バックヤードには、野菜の鮮度を保つための冷蔵庫にも潜入

 庫内温度は4〜6℃、湿度は85〜95%に保たれ、一般的な冷蔵庫よりも高湿度で管理されています。野収穫後も呼吸をする青果物の代謝を抑制し、鮮度を保てる環境にするため、これがなかなかの寒さなのです! ここで作業している職員の方の“見えない努力”によって、新鮮な野菜が売り場に並んでいると知ることができました。

青果部・金森さんが教える「野菜の見分け方と、おいしい食べ方」

青果部の金森健人さん
青果部の金森健人さん

 ツアー後半では、「旬野菜と果物の講習会」を実施。金森さんがプライベートでも実際に行っている野菜や果物の保存方法や食べ方のコツを解説していただきました。

さつまいもの「黒いベタベタ」は汚れじゃありません
さつまいもの「黒いベタベタ」は汚れじゃありません

 今が旬のさつまいもなら、さつまいもの端にある黒いベタベタはポリフェノールの一種で、抗酸化作用のある成分とのこと。栄養価のある良いサインとのこと。注意点としては、「ヒゲが太いもの」を避けること。筋っぽくなる場合があるのだそう。

「ぶどうは軸を残してカット」で長持ち!

切る時は、上の房から順番に切るとやりやすい
切る時は、上の房から順番に切るとやりやすい

 シャインマスカットが大好きだという金森さんが実際に行っているぶどうの保存方法も教えていただきました。

「ぶどうを長持ちさせたい時は、1粒ずつ軸を少し残してカットしてください。水分の通り道になる軸を断つことで、実がしぼみにくいんです。だまされたと思って試してみてください」と語りました。

旬の白砂は、実はサラダにもおすすめの食材
旬の白菜は、実はサラダにもおすすめの食材

 先ほど、小松菜は生食もおすすめだという話をしましたが、価格が高騰するキャベツの代用として、白菜もおすすめとのこと。特に、白菜で作るコールスローは相性がバツグンで、マヨネーズとの酸味とマッチするのだとか! 今旬の白菜ならよりみずみずしく、芯の部分甘みがあるので、試すにはピッタリの時期です。

楽しく買い物で食卓革命

各売り場でカラフルな手書きのポップを見るけることができます[食楽web]
各売り場でカラフルな手書きのポップを見つけることができます[食楽web]

「青果部の仕事は、野菜や果物を売ることだけではありません。どう食べるかを提案して、お客様の毎日を少し楽しくすること。ただの買い物の場ではなく、日常を豊かにする空間だと思っています」と、金森さんは締めくくりました。

 買い物が義務から楽しみに変わるとき、料理も暮らしも変わっていくのではないでしょうか。

(取材・文◎亀井亜衣子)

●SHOP INFO
サミットストア ららテラス HARUMI FLAG店

住:東京都中央区晴海5丁目2-31
TEL:03-3533-3310
営:9:00~22:00
https://www.summitstore.co.jp/company/