
●京都の老舗和菓子屋『今西軒』が作る、こだわりのおはぎ。観光客のみならず、地元民から根強く愛される理由を探ります。
観光客で溢れる京都の中心部に、地元の人々に長く愛されている和菓子屋があります。その名は『今西軒』。京都には和菓子の名店が数多くありますが、おはぎと言えば、まず名があがるのがこのお店。過去には『魔法のレストラン』や『マツコの知らない世界』など、何度もメディアに取り上げられています。
お昼頃に何度か前を通ったことがあるのですが、いつも「完売」の表示。調べると、朝から行列ができ、1~2時間で売り切れることもあるとのこと。開店前に並ぶ覚悟を決め、訪問してみました。
『今西軒』ってどんなところ?
京都市営地下鉄 烏丸線「五条」駅より徒歩1分。大通りから少し入ったところに、風情ある京町屋の建物がひっそりと佇んでいます。

創業1897年(明治30年)。もともとはお餅を中心とした様々な和菓子を作っていましたが、一度閉店し、4代目の手によって「おはぎ専門店」として再興されたそうです。この日は猛暑だったからか、噂に聞いていたよりは人は少なく、それでも開店時点で10人ほどが並んでいました。
店頭に並ぶのは「つぶあん」「こしあん」「きなこ」。3種類を2つずつ購入しました。
![おはぎ「つぶあん」、「こしあん」、「きなこ」各240円 [syokuraku]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/10/20251017-imanishian03.jpg)