
●ちょっとイイがちょうどイイ。そんな日常の“ちょっとイイ”を満たしてくれる、東京・新小岩で地元民に長年愛され続ける街の小さなケーキ屋さんをご紹介。
JR新小岩駅北口から歩いて2~3分程。新小岩北口バス停の前にある、街の小さなケーキ屋さん『菓子工房BASARAN(ばさらん)』。2002年開業。パティシエ歴41年のご夫妻お二人で営まれています。

店内は、横幅体感2m、奥行1.5mほどの狭小空間。自動ドアを開けてすぐ目の前に冷蔵ケースが現れます。什器は3段式の冷蔵ケースと焼き菓子用の棚の2つだけ。
![自動ドアを入って半歩で冷蔵ケースがお出迎え♪ 横幅は体感2m。こじんまりとした街の小さなケーキ屋さんです[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/10/20251016-basaran03.jpg)
こちらのお店は目立つ看板もなく、ちょっと油断すると地元の人でも通り過ぎてしまいそうになるほどに、ひっそりと佇んでいるので、見逃し注意の隠れ家店なんです。
“ちょっとイイがちょうどイイ”理由は日常の“ちょっと”を満たしてくれるから

『菓子工房BASARAN』は、ケーキ店としては珍しく21:00まで営業しているので、残業帰りのご褒美や、帰宅が遅くなった日のちょっとした貢ぎ物にもぴったり(笑)。
ケーキは、お子さまでも美味しく食べ切れるサイズ。これは、持ち運んでも崩れにくく、クリームとスポンジ生地、トッピングのフルーツをいちばん美味しくなるよう、“ちょうどイイ”バランスを考え抜いたサイズ感なんだそう。

そして何より嬉しいのは、店のショーケースに、常に作りたてのケーキが並んでいること。毎日の天気や気温、お客さまの動向をオーナーの長年の経験で見極めて、時間帯に捉われずに常に新しいケーキを作っているんですって。

取材当日は夜の19時半を過ぎていましたが、この時もオーナーが当たり前のように作りたてのケーキを冷蔵ケースに補充されていたのでビックリ!気になって質問したところ「いつでも新鮮で美味しい状態のケーキを味わってほしいから」というオーナーご夫妻のこだわりだそう。こういうところもちょっとイイですよね♪
BASARAN(ばさらん)に込められた熱い想い

店名は“ばさら大名”が由来。“ばさら”とは、地位や権力に捉われない実力主義と高い美意識を併せ持った開拓者、という意味を持つ室町時代に流行した言葉。

歴史好きのオーナーの「伝統に捉われず独自の価値観で開拓する豪奢(ごうしゃ:普通ではない豪華すぎない贅沢)な生き方」という想いが込められているのです。

その想いの通り、シュークリームが200円、ケーキ類が400円代を中心に、ほとんどがワンコイン以下。日常でプチ贅沢を満喫できる嬉しい価格帯です。
まとめ

「SNSや宣伝は苦手……」という控えめなご夫妻。筆者が長年利用し、地元で愛されるお菓子屋さんというテーマにはここしかない!との想いで取材をお願いしたところ、今回初めてOKしてくださいました。こんなところもちょっとイイんです♪
●SHOP INFO
菓子工房BASARAN(ばさらん)
住:東京都葛飾区西新小岩1-8-8
TEL:03-3696-5010
営:11:00~21:00(日・祝は〜20:00)
休:水曜
公式Instagram:@03369665010basaran
●著者プロフィール
りんね♪
フードアナリスト。TV出演・各種レシピコンテスト入賞経験多数。簡単ずぼら料理から、伝統料理、スパイスを調合するエスニックまで幅広く作ります♪『#りんねの食レポ』を中心にレシピ開発、講師、レシピ動画クリエイターとして『欲しい!食べたい!やってみたい!』をご提案♪
https://www.instagram.com/rinne_20160903/