
「甘納豆って豆でしょ?」そんなイメージを覆す、とっておきの一品に出会いました。今回ご紹介するのは「あんずの甘納豆」。これが、ただの甘納豆じゃないんです。
大正14年から愛され続ける老舗甘納豆屋さん

神奈川県横浜市の閑静な住宅街に佇む『谷口甘納豆』、大正14年に東京都の蒲田で創業し、50年ほど前に暖簾分けをして横浜でお店を構えて以来、ハマっ子に愛されてきた甘納豆一筋の老舗です。
場所は、相鉄線の星川駅からバスと徒歩で約30分。小旅行気分を楽しみながら、お店へと向かいます。

甘納豆と書かれた暖簾、使い込まれた木製のショーケース、その一つ一つから老舗の風格が漂います。「創業以来作り方を変えず、甘納豆を手作りしています」と話してくれたのは、三代目店主の谷口善洋さん。甘納豆だけでなく、谷口さんの笑顔もお店の魅力の一つです。

店先に並ぶ甘納豆はあんずの他、青豆・うずら・紫花豆・白花・あずき・ミックス、栗・ショーガ、くるみ等々、約10種類ほど。つい端から端まで、全種類を買いそろえたくなってしまいます。
ドライフルーツにはない、あんずの果肉感

お目当ての「あんずの甘納豆」がこちら。原材料はあんずとグラニュー糖だけでつくられた、まさしく正統派の甘納豆。封を開けると、あんずの甘酸っぱい良い香りに期待がふくらみます。
その味わいは、甘酸っぱくしっとりジューシー。あんずの果肉感を絶妙に残しつつ、グラニュー糖のシャリシャリとした食感が相性バッチリです。あんずの風味が口いっぱいにふわっと広がり、甘すぎず固すぎず、自然な甘さと酸味が大人好みの上品な味わいです。
手土産にすると、喜ばれること間違いなし。ぜひ皆さんも、甘納豆の概念を覆すあんずの甘納豆を堪能してみてください。