
●山形の名店『最上川千本だんご』がおいしい理由を深堀りしてご紹介!
山形を旅するときは、蕎麦を堪能したあとに、大好きな『最上川千本だんご』に立ち寄るのが筆者の習慣です。第一に体に安全で、美味で素朴なお団子が味わえるからです。

この『最上川千本だんご』は、山形県大石田町にある1938年創業の『横丁とうふ店』が手がける名物だんご店。

もともとは、とうふ製造の副業として、現店主のお母様が、蒸気ボイラーを活用して季節限定で団子を製造・販売したのが始まり。以来、“豆腐屋が作る団子”として親しまれ、店内にはイートインスペースも完備しています。

こちらの団子の特長は、大石田町産の特選米「はえぬき」を使用し、その日の気温や湿度を見極めながら、昔ながらの製法で丁寧につくられていること。
砂糖や酵素などの添加物を一切使わず、素材本来の風味と食感を最大限に引き出しています。そのため、時間とともに団子は自然に固くなっていきますが、これこそが“本物のだんご”である証。

店内では、蒸気が立ちのぼる厨房で職人が米をつき、出来上がっただんごに、注文に応じてその場で餡をまぶして提供してくれます。

この日は、しょうゆ、ごま、あんこ、くるみ、ナッツ、ずんだの定番の味に加えて、ティラミス、マスカルポーネ、玄抹茶、焼あん(ずんだ)バター、餡なしのしろ串などが並んでいました。いつ伺っても新たな味に出会える楽しみがあります。
セルフサービスで提供されているお茶もよいお味。蔵座敷もあるので、座敷に座りのんびりお茶と団子をいただくもよし、土産に買って帰るもよし。通信販売は行っていないので、ここでしか味わえません。
まとめ

囲炉裏座でお茶と団子をいただいたら、店内に並ぶ山形県産秘伝大豆100%、大島の海精本にがり、消泡剤不使用の「秘伝大豆とうふ」を団子と一緒にぜひお土産にされることをオススメします。ちなみに豆乳もオススメですよ。
●SHOP INFO
最上川千本だんご
住:山形県北村山郡大石田町大字大石田乙76
TEL:0237-35-2312
営:9:00~16:30(正月・研修時除く)
休:年中無休
●著者プロフィール
桔梗美紀
食文化案内人。地方創生食文化大使 フードアナリスト。地域の食と人のつながりを応援。五感と記憶をたよりに発信中。