実用的な道具であり、凛と美しい器であり。東屋「ジューサーNo.1」が長く愛され続ける理由

実用的な道具であり、凛と美しい器であり。東屋「ジューサーNo.1」が長く愛され続ける理由
食楽web

●1997年創業の『東屋』が販売するロングセラー品「ジューサーNo.1」。道具としての実用性と器としての美しさを兼ね備えた名品を紹介します。

 日本各地の信頼できる手工業の職人たちとともに、日々の暮らしに根ざした“使い続けたい道具”を生み出してきたブランドです。合理性と美しさが共存する道具の数々は、長年愛で、使い続けたい名品が揃っています。

 中でも、2013年の発売以来、料理好きの間でロングセラーとなっているのが、「ジューサーNo.1」です。

日々使いたくなるこだわりの形状

 その佇まいを眺めているだけでも、ふっとため息が漏れるほど端麗かつ存在感があります。長崎県波佐見町の『白岳窯』にて、天草陶石・石灰釉で作られています。重さは、約280g、容量240ml、手に収まる扱いやすいサイズです。

『ギュメレイアウトスタジオ』を主宰する猿山修さんのデザイン [食楽web]
『ギュメレイアウトスタジオ』を主宰する猿山修さんのデザイン [食楽web]

 レモンなどの果実を押し当てる山のふくらみは、高く、丸く、しっかり果汁を絞れる設計になっています。溝もしっかりとしていて、力をかけずとも最後の一滴まで無駄なく搾れるような作りです。

そのまま注ぐ。ドレッシング作りもできる

 絞った果汁は下のポットに溜まります。そのまま果汁だけを使っても良いですし、ポットの中でオイルや調味料を混ぜてドレッシングを作ることもできます。

そのままテーブルで映える。果汁が垂れない工夫も

テーブルにそのまま置いても映えるシンプルで、美しいヴィジュアル
テーブルにそのまま置いても映えるシンプルで、美しいヴィジュアル

 注ぎ口には釉薬をあえて薄くかけているそうで、果汁がだらだらと垂れない切れの良さがあります。

 サラダのドレッシングや鍋のたれ、朝のフレッシュジュース作りにも活躍してくれる万能な名品。日々の台所仕事にすっと溶け込み、助けてくれる相棒になってくれることでしょう。

(撮影・文◎亀井亜衣子)