
●日本全国を仕事で飛び回るBEAMS JAPANの名物ディレクター・鈴木修司さん。尊敬してやまない『男はつらいよ』の寅さんのように、年の1/3は旅の空という鈴木さんが、旅先で見つけた「フーテンの寅みやげ」をご紹介します。
こんにちは。ビームスジャパンの鈴木修司です。食楽webでの連載も7回目となりますが、今回は、私の郷里である三重県の松阪、そしてお隣の伊勢エリアをとり上げたいと思います。
伊勢・松阪エリアで推したいフーテンの寅土産は、ズバリ「焼き海苔」。三重県は縦長のかたちをしていますが、それに寄り添うように広がる伊勢湾から上がる海産物が豊富。色々と美味しい海の幸がある中で、とくにオススメなのが“伊勢湾の海苔”なのです。
個人的に、三度の飯より好きというより、三度の飯に絶対に欠かせないのが“焼き海苔”です。自宅でご飯を食べる際に海苔がないと不安を覚えるほど。全国津々浦々、海苔の名産地はたくさんありますが、三重の海苔はほかに引けを取りません。
鼻に抜ける風味、しっかりとした食感、健康的で黒々とした見た目、三拍子そろっています。お土産物屋さんでも地元スーパーでも簡単に手に入りますが、旅先で見かけたらぜひとも手に取ってみてください。絶対に後悔はさせませんよ。

さて、前置きはこれくらいにして、いざ三重県松阪市と伊勢市の食と文化を深堀りしていきましょう。