BEAMSの名物ディレクターが教える青森でおいしいリンゴを買う方法。ラーメンや喫茶店の楽しみ方も【フーテンの寅みやげ】

十和田に足を伸ばして「裂織」文化に触れる

「道の駅 とわだ」に併設されている「南部裂織保存会」では、お買い物も出来ますし、事前予約で(タイミング良ければ当日でも)体験も出来るので、とてもオススメな場所です。
「道の駅 とわだ」に併設されている「南部裂織保存会」では、お買い物も出来ますし、事前予約で(タイミング良ければ当日でも)体験も出来るので、とてもオススメな場所です。

 青森市内での仕事を終えて、向かったのは十和田市。青森県の南部地方に江戸時代から伝わる伝統手工芸・“裂織(さきおり)”の製作現場を訪ねました。裂織とは、貴重であった布地を最後まで大切に使い切るために、丁寧に裂いた細幅の布を縦糸で堅牢に織り込んでいくもの。自然環境がとても厳しい地域だからこその文化で、とても素晴らしいものなので、機会があればぜひ見て、手に取っていただきたいです。

熟練の職人さんの作業を見せてもらいましたが、北国らしい風情ある景色です。思いの外に力が必要な作業で、さらに頭が下がります。
熟練の職人さんの作業を見せてもらいましたが、北国らしい風情ある景色です。思いの外に力が必要な作業で、さらに頭が下がります。

 そんなこんなで、青森の旅は無事に終了。いつ来ても本当にいいところです。最後に改めて。この時期に青森県へ行く予定があるようでしたら、万難を排して「リンゴ」をお土産に手に入れることを強くオススメします。

●著者プロフィール

鈴木修司(すずきしゅうじ)|BEAMS JAPANクリエイティブディレクター
1976年、三重県松阪市生まれ。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトを発掘。大学などで講師を務めることも。著書に『銘品のススメ』、監修書籍に『都道府県おでかけ図鑑』などがある。